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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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第31話:赤茶けた荒野と、硬質岩盤の掘削

第31話をお読みいただきありがとうございます!


閑話を経て、今回から『第4部:東の乾燥荒野・岩山開拓DIY編』がスタートします!


王都からの要請を受け、タクミたちが向かったのは乾燥した強風と固い岩盤が広がる『ザルバ荒野』。


水不足と砂塵に悩まされる人々のため、現代の建設・掘削DIYがいよいよ始動します!

「うわっ……目が、口の中が砂っぽいです……!」


馬車を降りた瞬間、叩きつけるような乾燥した強風と、赤茶けた砂塵がタクミたちの全身を襲った。


目の前に広がっているのは、草木もまばらな荒涼とした岩山と、ひび割れた大地――王国東部に位置する『ザルバ荒野』だ。


「ふむ、北の雪国とは真逆の苛烈な環境だな。魔王城の近くにある死の谷に似ている」


作業着姿の魔王バアルが目元をぬぐいながら周りを見渡す。


「大賢者タクミ様……! よくぞ遠路はるばるお越しくださいました!」


駆け寄ってきたのは、荒野の開拓責任者である頑固そうな髭の男・ドノバンだった。


「ドノバンさん! かなり風と砂塵が激しいですね。水や生活環境はどうなっているんですか?」


「それが、散々な状態です……。この土地は水脈が地下深くの『超硬質岩盤』の下に眠っているのですが、手作業のピックやハンマーでは岩が固すぎて1日に数センチ削るのが限界でして……。水が圧倒的に足りず、日中は砂塵が家の中に侵入して目も開けられんのです」


ドノバンが指さす先には、数人の男たちが大きなハンマーを振り下ろし、カツンカツンと虚しい音を立てて弾かれている掘削現場があった。


「なるほど……硬質岩盤の掘削難航と、強風による防塵対策不足ですね」


タクミは頼もしくニッコリ微笑むと、さっそく【万能資材目録】と【極限加工】を起動した!


「手作業では効率が悪すぎます。超硬質超硬チップ(超硬合金)を先端に取り付けた『超高耐久ドリル&超音波振動ピック』と、削り取った土砂を効率よく排出する『手動スクリューオーガー(螺旋掘削機)』を組み上げましょう!」


タクミの手によって、強靭な金属フレームと特殊合金ドリルの掘削機が完成した。


ガルドがハンドルを握り、岩盤へ先端を押し当てて力を込めると――


ズズズズズズズ……ガガガガガガッ!!


「「「な、なにぃぃぃぃっ!?」」」


男たちが何日もかけてビクともしなかった漆黒の硬質岩盤が、まるで豆腐のようにあっけなく砕け散り、螺旋スクリューによって土砂が次々と地上へ排出されていく!


「バ、バカな……!? あの悪魔のような岩盤が……まるで粘土のように掘進されていくぞ!?」


「超硬チップの硬度と、効率的な螺旋排出機構による力学の勝利です! これなら数時間で地下水脈まで到達しますよ!」


「回転力と先端硬度による岩盤無効化……! まさに『地殻穿孔の大試練』を数分で打破するDIYの神業……!」


アルヴィスが猛烈な勢いでノートにペンを走らせる。


「よし! 水脈に届いたら、次は水路の保護と砂塵から家を守る『防砂シェルターDIY』にかかりましょう!」


タクミの力強い言葉に、諦めかけていた荒野の開拓民たちから地鳴りのような歓声が上がった。


こうして、東の乾燥荒野を劇的に変える大規模DIY計画が幕を開けたのだった!

第31話をお読みいただきありがとうございました!


『第4部:東の乾燥荒野・岩山開拓DIY編』の第1弾は、超硬チップドリルと螺旋掘削機による硬質岩盤のスピード掘削のお話でした。


次回第32話は、地下から掘り当てた貴重な水を蒸発させずに運ぶ「ポリエチレン製・地下パイプライン」と、集落を砂嵐から守る「防塵ネット&防風フェンスDIY」に挑みます! 引き続き応援よろしくお願いいたします!

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