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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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第28話:凍える床と、足元から伝わる温水床暖房

第28話をお読みいただきありがとうございます!


二重サッシとペレットストーブで部屋全体の暖気を確保したタクミたち。


しかし、極寒の開拓村フロストビルでは、凍りついた大地から伝わる「床からの強烈な底冷え」が村人たちの足を痛めていて……?

二重サッシと断熱材の施工により、室内の空気はすっかり暖かくなったフロストビルの集会所。


だが、村の子供たちが床に座り込んで遊んでいると、しだいに足先をさすり始め、浮かない顔になり始めた。


「うぅ……お部屋の上の方は温かいのに、足の裏がずっと氷の上にいるみたいに冷たいよ……」


「そうなんだよな……。このフロストビルは地面が凍結しているから、床板を通して強烈な『底冷え』が上がってくるんだ。靴下を二重に履いても足先が痺れてしまってな」


開拓リーダーのレイノルトが、申し訳なさそうに自分の足元を見つめる。


「なるほど、熱の性質ですね。暖かい空気は上に昇り、冷たい空気は下に溜まります。それに加えて、床下の未断熱な地表から冷気が直撃していますね」


タクミは膝を突き、冷たくなった床板に手を当てた。


「よし! 床下に『根太(ねだ)間断熱材』を敷き詰め、その上に薪ストーブの排熱を利用した『温水循環式・手作り床暖房システム』を設置しましょう!」


タクミの職人魂が燃え上がる。さっそく【万能資材目録】と【極限加工】を起動!


まず、床板を外し、床下の木枠の間に高密度の『押し出し発泡ポリスチレンフォーム(カネライトフォーム風断熱材)』を隙間なく嵌め込む。これで地表からの冷気を完全にブロック!


続いて、その上に熱伝導率に優れた『アルミ遮熱シート』を敷き、柔軟で耐熱性の高い『架橋ポリエチレンパイプ』を蛇行させるように一面へ配管していった。


「ストーブの熱で温めたお湯を、この小さな静音循環ポンプでパイプ内に巡らせます!」


仕上げに無垢のフローリング材を重ね張りし、システムを起動!


パイプを通ってお湯が循環し始めると――


――じわぁぁぁぁっ……。


「「「あ……あたたかい……っ!?」」」


床に直に座っていた子供たちの目が一瞬で丸くなった。


足の裏から心地よい温もりがじわじわと全身へ染み渡り、まるで日向ぼっこをしているかのような温かさに包まれていく。


「な、なんだこれは……!? 床全体がまるで陽だまりのようではないか! 靴を脱いで裸足になっても全然冷たくないぞ!」


レイノルトが驚愕し、床に突伏してその温もりを確かめる。


「ストーブの廃熱を再利用して足元から全体を温める……! 熱対流の法則を完璧にコントロールした『大地の温もり(床暖房)』……!」


アルヴィスが興奮冷めやらぬ様子でノートに激しい勢いでペンを走らせる。


「ふはは! この床の気持ちよさ、ログハウスのウォシュレットに並ぶ快感だな! 我がここから動きたくなくなるぞ!」


作業着姿の魔王バアルまでもが、ゴロゴロと床に寝転がって満足そうに目を細めていた。


「足元が温かいと、体全体が芯から温まりますからね。これで冬の集会も快適に過ごせますよ!」


タクミが満足そうに微笑むと、集会所は村人たちの温かい笑顔と歓声で満たされるのだった。

第28話をお読みいただきありがとうございました!


底冷えに悩む開拓村の集会所に、床下断熱材と温水循環パイプを用いた「DIY床暖房」を設置するお話でした。


次回第29話は、雪国ならではの死活問題である「水路の凍結と雪かきの重労働」を、不凍水路パイプ&ロードヒーティング(融雪マット)DIYで劇的に解決するお話です! 引き続き応援よろしくお願いいたします!

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