【閑話④】剣聖と四天王、正座の先に見えた『真の強さ』
閑話をお読みいただきありがとうございます!
かつて戦場で鎬を削り合った「剣聖ガルド」と「四天王ヴァルガ」。
共にタクミのDIYと温かい麦茶によって改心した二人が、男の友情を深める(?)ミニエピソードです!
「……ガルド殿。貴殿ほどの男が、なぜ剣を捨てて薪割りに没頭しているのだ?」
DIY作業の合間、ログハウスの縁側で冷えた麦茶を飲みながら、ヴァルガがポツリと呟いた。かつて宿敵として刃を交えた剣聖ガルドに対し、ヴァルガは今でも深い敬意を抱いている。
「ふっ、ヴァルガよ。俺も最初は『最強の剣』こそが至高だと思っていたさ。だがな……」
ガルドは愛用のダイヤモンド砥石で手入れされた、ピカピカに光る斧を撫でた。
「タクミ殿のインパクトドライバや、研ぎ澄まされた刃物工具に出会って悟ったのだ。破壊するための剣よりも、誰かの暮らしを創り出すための『工具』こそが、真の強さなのだとな!」
「む、むむむ……! 『破壊ではなく創造のための刃』……! 深すぎる……!」
ヴァルガが深く感銘を受けて頷く。
「それに何より……タクミ殿の淹れてくれる冷えた麦茶と、一番風呂の快感を知ってしまったら、もう戦いなんて馬鹿馬鹿しくてやっていられん!」
「うむ!! 全くもって同感だ! あのスリッパの履き心地と麦茶の喉越しを知った時、我が魂の正座は始まったのだ……!」
元・宿敵同士の二人が、固い握手を交わす。
「よしヴァルガ! 次の薪割り、どっちが綺麗に割れるか勝負だ!」
「望むところだ、ガルド殿! 我が『滅殺』の腕、薪割りに注ぎ込んでくれよう!」
かつての英雄と魔王軍幹部が、笑顔で斧を振りかぶる。その平和な光景を、タクミは縁側から微笑ましく眺めるのだった。
閑話をお読みいただきありがとうございました!
かつて戦場で刃を交えた「剣聖ガルド」と「四天王ヴァルガ」。
破壊の剣よりも「創造の工具」や「冷えた麦茶」「一番風呂」に魅了された二人が、薪割りを通して固い男の友情を深めるミニエピソードでした!




