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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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第20話:水たまりと悪臭の街角、そして命を救う排水DIY

第20話をお読みいただきありがとうございます!


冒険者ギルドを綺麗に整えたタクミたち。


今回は王都の華やかな中心部から一歩外れた、雨が降るたびに水浸しと悪臭に悩まされる「生活区画」の衛生環境を、DIYの知恵で大改革します!

「ギルドマスターに教えてもらった東地区ですが……うーん、これは想像以上に大変な状況ですね」


王都の東側に位置する平民街の一角。そこは石畳が途切れ、土の道路が剥き出しになったエリアだった。


先日の雨の水が大きな水たまりとなって濁り、生活排水と混ざり合って嫌な悪臭を放っている。住民たちは泥を避けるように、足元を気にしながら歩いていた。


「タクミ様、この地域は地盤が低く、雨水や生活排水の逃げ場がないのです。夏場は蚊や害虫が湧き、病が流行る原因にもなっておりまして……」


アルヴィスが悲しそうに眉をひそめる。


「水はけの悪さと、生ゴミの放置による衛生悪化ですね。大掛かりな石造りの暗渠工事を待っていたら何ヶ月もかかります。よし、僕たちの手で『簡易排水システム』と『衛生回収コーナー』を作りましょう!」


タクミの呼びかけに、仲間たちが一斉に腕まくりをした。


【万能資材目録】と【極限加工】から取り出されたのは、現代DIYの宝『軽量PVC(塩ビ)パイプ』と『透水シート』、そして『砂利と砕石』だ。


「まずは道端に溝を掘ります! ガルドさん、バアルさん、お願いします!」


「おうよ! 穴掘りなら任せとけ!」


「ふん、この魔王の力、穴掘りなど造作もないわ!」


ガルドと作業着姿のバアルが、圧倒的な筋力で一気にV字型の溝を掘り進めていく。


タクミはその溝に透水シートを敷き、穴の開いた排水パイプを設置。周囲を砕石で埋め戻していく。DIYでおなじみの『暗渠(あんきょ)排水(トレンチ構造)』だ。これで表面の泥水を地下のパイプへスムーズに導き、川へと流す仕組みが出来上がった。


さらに、路傍に投げ捨てられていた生ゴミ対策として、通気性の良い『大型ポリプロピレン製コンポスト容器』と『発酵促進材(EM菌風の魔導ろ材)』を設置。


「生ゴミはここにまとめて入れてください。ニオイを抑えて、数ヶ月後には農作物の最高の肥料になります!」


タクミが住民たちに説明すると、水たまりが一瞬で引き、悪臭が消えていく光景を目の当たりにした街の人々から、どっと歓声が上がった!


「す、凄い……! あんなに酷かった泥水と悪臭が、あっという間に消えていく……!」


「歩きやすい! 子供たちが泥だらけにならずに走れるよ!」


「ゴミが臭わないどころか、畑の肥料になるなんて……神様みたいな人だ!」


子供たちが笑顔で走り回り、お年寄りが涙を流してタクミの手を握りしめる。


「ふふ、水回りとゴミの処理が整うと、街全体がパッと明るくなりますね」


「タクミ殿……これは単なるDIYではない。病を予防し、人々の命と尊厳を護る『大改革』だ……!」


アルヴィスがノートを取る手すら止め、深く感動した面持ちで佇んでいた。


この東地区の成功は瞬く間に噂となり、タクミの名は『王都を救った伝説の大賢者』として、庶民の間にまで一気に広がっていくのだった。

第20話をお読みいただきありがとうございました!


暗渠排水システムとコンポストの導入により、泥水と悪臭に悩まされていた街角が劇的に清潔な空間へと生まれ変わりました。


次回第21話は、いよいよ『第2部:王都からの招集と出張DIY建築編』のクライマックス!


国王から感謝の意を込めた大パーティーが催され、タクミの次なる「DIYの旅」への決意が語られる章の締めくくり回です! 引き続きよろしくお願いいたします!

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