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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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第17話:ギシギシ鳴る重い扉と、明るい作戦会議室

第17話をお読みいただきありがとうございます!


王城の居住性改善に着手したタクミ。


今回は、重くてうるさい『開かずの重鉄扉』と、暗くて陰鬱な『軍事作戦会議室』をDIYで快適空間に変えていきます!

「ひ、引き締まった重厚な扉なのですが……開け閉めのたびに『ギィィィィ……』と恐ろしい音が鳴り響きましてな」


王城の改修二日目。国王アルフレッドと大臣たちに案内されたのは、王城の重要書類が保管されている『大文書保管室』の巨大な鉄製扉の前だった。


兵士二人がかりで「ぬおおおっ!」と掛け声を合わせながら引くが、重いうえにヒンジ(蝶番)が錆び付いており、耳を刺すような金属摩擦音が廊下に響く。


「どれどれ……あー、完全に油が切れて、サビと汚れが噛み込んでますね。交換しなくても、これ一本で直りますよ」


タクミがポケットから取り出したのは、DIY界の万能兵器『金属用潤滑スプレー(防サビ・潤滑剤)』だった。


ノズルを蝶番の隙間に差し込み、シューッとスプレーをひと吹き。ついでにドアの上部に【極限加工】で自作した『ドアクローザー(自動緩衝引き込み装置)』を取り付ける。


「はい、開けてみてください」


恐る恐る兵士が一人が指をかけると――


――スッ……。


静寂の中、指一本の力で巨大な鉄扉が滑らかに開き、手を離すと『バタン』と音を立てずにすぅ……パタンと静かに自動で閉まった。


「「「な、なんですとぉぉぉぉッ!?」」」


大臣たちが目玉を飛び出させんばかりに驚愕する。


「お、指一本で動くだと!? あの何百キロもある魔導鉄の扉が……!? しかも最後に勢いを殺して静かに閉まったぞ!?」


「『摩擦消滅の神聖オイル』と『自動閉鎖の空間歪曲装置』……! タクミ様、またしても物理法則を書き換えられましたか……!」


アルヴィスが狂ったようにノートへ『神聖潤滑油(サビ取りスプレー)』と書き込んでいく。


◇


続いて案内されたのは、軍の幹部が集まる『軍事参謀会議室』。


石造りの部屋は窓が少なく薄暗い上に、羊皮紙の地図と黒板にチョークで文字を書くため、粉じんが舞って暗く陰鬱な雰囲気だった。


「うーん、暗いと気分まで落ち込みますし、黒板だと粉が舞って体に良くないですね。明るくして、効率よく話し合えるようにしましょう!」


タクミは部屋の天井に『高輝度LEDシーリングライト(昼光色・リモコン調光機能付き)』を設置。


さらに壁一面に、磁石がくっつく『大型スチールホワイトボード』を取り付け、色とりどりの『ホワイトボードマーカー』と『マグネット』をセットした。


スイッチをパチッと入れると――


「「「ま、眩しいほど明るい……!!」」」


陰鬱だった会議室が、一瞬でオフィスのような清潔で明るい空間へと変貌した!


「この白い板(ホワイトボード)は、マーカーで書いてもイレーザーでサッと一拭きすれば綺麗に消えます。マグネットで資料もペタペタ貼れますよ」


タクミが赤・青・黒のマーカーでスラスラと図を描き、磁石で地図を留めて見せると、将軍たちが震え上がった。


「す、素晴らしい……! 黒板のように粉で目が痛くなることもなく、色分けで作戦指示が一目瞭然! 明るい光のおかげで、会議中の睡魔も吹き飛ぶぞ!」


「これなら作戦立案の効率が十倍に跳ね上がる! まさに軍事革新(イノベーション)だ……!」


こうして、タクミの日常DIYグッズによって、王国の軍事・行政の中枢が劇的にパワーアップしていくのだった。

第17話をお読みいただきありがとうございました!


潤滑スプレーとドアクローザー、そしてホワイトボードとLED照明によって、王城の行政・軍事効率が爆上がりしてしまいました。


次回第18話は、王城の「冷たくて臭いお風呂&洗面所」を、広々とした『ジャグジー付き大浴場&システム洗面台』へと一気にリフォームする水回り大改修回です! 引き続きよろしくお願いいたします!

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