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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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第13話:魔王城のお手洗いを劇的ビフォーアフター

第13話をお読みいただきありがとうございます!


今回は、お尻の快適さに目覚めた魔王様に招かれ、タクミたちが「魔王城」へ出張リフォーム!


暗く恐ろしい魔王城のトイレが、爽やかな至高の空間へと生まれ変わります。

「ここが魔王城ですか……ずいぶんと重々しい建物ですね」


魔王バアルの転移魔術によって案内されたのは、漆黒の岩石で築かれた巨大な城郭――魔王城であった。


タクミの傍らには、工具箱を抱えたガルド、養生シートとコーキングガンを持ったフィオナ、そしてメモ帳を広げたアルヴィスが控えている。


「大賢者タクミ様、よくぞお越しいただいた! さあ、こちらが我が城の最深部にある『玉座の間専用便所』でございます!」


魔王が恭しく案内した場所は、薄暗く冷気が漂い、ゴツゴツとした黒魔石の便座がぽつんと置かれた重苦しい空間だった。


「うーん……これじゃ寒いですし、お掃除もしづらそうですね。よし、水配管と魔石バッテリーを引き込んで、まるごとリフォームしちゃいましょう!」


タクミが【万能資材目録】と【极限加工】を起動すると、職人たちの手際よい施工が始まった。


「ガルドさんは既存の黒魔石便座の撤去と床の平坦化! フィオナさんは壁紙貼り! 防汚・消臭機能付きの明るいクロスを用意しました。アルヴィスさんは給排水管の分岐と電気配線をお願いします!」


「「「ははぁっ!!」」」


かつて世界を震撼させた冒険者と大魔導士、聖女が、息の合った連携でトイレットペーパーホルダーを取り付け、壁に消臭シートを張り巡らせていく。


タクミ自身は、最新式の『タンクレストイレ風・自動洗浄機能付き温水便座』と、手をかざすと自動で水が出る『自動水栓の手洗い場』を組み上げて設置した。


わずか二時間後――。


「か、完成です! どうぞご覧ください!」


魔王が恐る恐る扉を開けると、そこは別世界だった。


温かみのある木目調の壁紙、嫌な臭いを完全に遮断する消臭空間、足元を優しく照らす間接照明。そして中央に鎮座する、真っ白でピカピカの自動開閉式トイレ。


「お、おおお……ッ!? あの禍々しかった便所が……こんなにも明るく爽やかで、心安らぐ聖域に……!?」


魔王は震える手で腰を下ろし、温かい便座と至高の温水洗浄、そして温風乾燥のフルコースを体験した。


「ふはぁぁぁ……素晴らしい……! 余の魂が、お尻とともに洗い流されていくようだ……ッ!」


個室から出てきた魔王は、涙を流しながらタクミの手を固く握りしめた。


「タクミ殿……! この温もりと快適さを知った余に、もはや人間界を侵略する気などサラサラ起きん! 全魔族にこの『快適水回り文化』を普及させることこそ、我が生涯の事業としよう!」


「いやあ、喜んでもらえて何よりです。便座の掃除はクエン酸スプレーを使うと綺麗に保てますよ」


こうして、何百年も続いていた『人間族と魔族の戦争』は、剣でも魔法でもなく、タクミのDIY水回りリフォームによって完全に終結したのだった。

第13話をお読みいただきありがとうございました!


魔王城のトイレリフォームによって、まさかの世界平和が達成されてしまいました。


次回第14話は、平和になった世界で「神殿ログハウス」にさらなる快適設備(ウッドデッキ&バーベキューコンロ&サンルーム)を作り込み、みんなで平和を祝うスローライフ満喫回です! 引き続き応援よろしくお願いいたします!

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