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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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第10話:極寒の街を劇的ビフォーアフター

第10話をお読みいただきありがとうございます!


今回は寒冷地子爵領への出張リフォーム編! 断熱材と二重サッシ、そして水回り改修で街ひとつを丸ごと快適にしてしまう回です。

「うう、寒い……! 大賢者様、ここが私の治めるバルカス領の首都でございます……」


馬車を降りたタクミたちを出迎えたのは、吹き荒ぶ氷の暴風と、薄暗くどんよりとした街並みだった。


路地裏からは生ごみと排水の嫌な臭いが漂い、住人たちはボロ布を何重にも巻きつけてガタガタと震えている。


「想像以上に過酷な環境ですね……。でも大丈夫、原因ははっきりしています」


タクミは【万能資材目録】を発動させ、街の建物を観察した。


「石造りの壁はスキマだらけで熱が全部逃げているし、窓ガラスが一重だから結露と冷気がひどい。おまけに排水口に罠(Pトラップ)がないから悪臭が巻き上がっている……。よし、一気にやっちゃいましょう!」


タクミは腕まくりをすると、スキル【極限加工】をフル回転させた。


「ガルドさんは壁のスキマ埋め! このコーキング剤風のシリコンを隙間に注入してください! フィオナさんは窓枠の採寸! アルヴィスさんは排水管の曲げ加工(Pトラップ設置)を担当してください!」


「「「ははぁっ!!」」」


大聖女、剣聖、宮廷魔導士が、タクミの手先となって一斉に街のリフォームへと繰り出した。


タクミ自身は、領内の森から切り出した木材と発泡魔石を合成し、DIYの定番建材『スタイロフォーム風の断熱材』と『樹脂製二重サッシ』を大量生産。民家の壁裏に隙間なく敷き詰め、窓枠を次々と二重窓へと改修していく。


作業開始からわずか数時間後――。


「な、なんだこれは……!? 家の中が……寒くない!?」


「外の凍える風の音が聞こえないぞ!? 窓のそばに寄っても冷気が来ない!」


「井戸や排水口からのドブ臭さが消えたわ! 空気が澄み切っている……!」


一軒、また一軒とリフォームが完了するたびに、領民たちから歓喜と驚愕の叫びが上がった。


「ご覧くださいバルカスさん。壁に『断熱材』を入れ、窓を『二重サッシ』にして気密性を高めました。これで少ない薪でも部屋全体がポカポカになります。排水管にはPトラップを仕込んだので、もう悪臭も上がってきませんよ」


タクミが汗を拭きながらほほ笑むと、バルカス子爵はその場に崩れ落ち、大粒の涙を流した。


「おお……おおおっ! なんという神技……! 毎年何百人も寒さと病で命を落としていた我が領地が、まるで天国のような温もりに包まれている……! 大賢者様……いや、建築の神よぉぉぉッ!」


「神じゃないです、ただのDIYリフォームですって」


感謝の嵐に包まれるタクミの横で、アルヴィスが興奮気味にノートを掲げた。


「見ましたかガルド殿! タクミ様はたった一日で、都市規模の防寒・浄化大魔導陣(断熱&二重サッシ)を完工されたのだ……!」


「うむ……我が大斧の振りの如き無駄のない施工手際であった。まさに神の職人技だな」


「さあ皆様! 大賢者タクミ様に感謝の宴を!!」


子爵の掛け声とともに、街全体を巻き込んだ盛大な感謝宴会が始まるのだった。

第10話をお読みいただきありがとうございました!


寒冷地子爵領の大規模DIYリフォームが完了し、街ひとつが劇的ビフォーアフターされました!

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