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第二話 「これが後にカフェモカ戦争と呼ばれる」

私は提案を受けて、そのカフェ部とやらに来てみた


そこはモダンな内装で、木目のテーブルとオレンジ色の間接照明が店内に柔らかな温かみを作っていた

ーーまさに、理想的なカフェだった


「じゃーん!ここが私の部活!ここの部長なの!」

「え、部長自らスカウト行くんですか?」

「あったりまえでしょ!あの子たちすーぐ喧嘩するか」

ーー店内からの大きな爆発音でその言葉は遮られた

店内からーードンッ!!と腹に響く爆発音がした

ガラスが震え、白い煙が入口からぶわっと溢れ出してくる、その中に2人の人影が見える

さらにそれを見物しようとしてなのか、周辺には10人程度の人集りができていた

だが、そこにふら姉が割って入って行く

「はーいストップ〜、レイとツヅリはなーんで今日も喧嘩してんのかなー?」

「あのさぁ、絶対カフェラテの方が美味しいって」

「ないね、カフェオレの方が美味しいよ!」


……想像してた原因よりよっぽどショボかった

2人は話すために一旦太刀やらビームソードっぽいものを下ろす

「その論争いつまで続いてんの……それ普通にブラックが美味しいって結論で終わんなかったっけ?」

「「注文数では一番ブラックが少ないからこうなってる」」

「ハモんなそこで」

呆れたふら姉は戻ってきて私にこんなことを言う

「ねね、キミはどっち派?」

その一言で、一気に全員の視線が集まる

(ふら姉さん?!ナンデコッチニ?!)

心の中でそう言いながら一番無難で、かつ下手したら油を入れるかもしれない答えを出すことにした

「私は……カフェモカが好きですかねぇ……?」

そう答えると、刹那の静寂が訪れる

やべ、やっちゃったかな。なんて考えてるとカフェラテを推して太刀を扱っていた女子が口を開く

「なるほど、それもあったか……」

「じゃあ次は三つ巴になりますね」

「絶対嫌です」

なぜか周りもみんな納得していてすぐに人集りは去っていった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「……で、そこの新入生は?部長がスカウトした子?」


あの騒動の後、迷惑をかけたお礼としてパンケーキと紅茶を出されていた

カウンター席に座っていたのでビームソードを使っていた女子に目の前で問いかけられていた

「んー、そうだよ〜、リネちゃんって言うの」

レジに立っていたふら姉が続けて私に問いかける

「で、どう?入ってくれない?キミが入ってくれたらとっても助かるんだよね、今部員が3人だけだしさ?」

「え、まあ、いいですけど……でもなんで私なんですか?」

「んー、接客とか料理得意そうだがら!」

雑だなぁなんて思いながら快く了承してしまった

元々バイトもカフェでやってみたいと思っていたのでこれはこれで好都合だったのだ


その言葉を聞いて他の2人も駆け寄ってきた

「キミ、入部してくれるのか。よろしく、私は姫路 零、気軽にレイと呼んでくれ」

白く長い髪を靡かせながらレイはそう自己紹介する

先程の太刀を持った女子だった

キリッとした雰囲気、赤い目が特徴的だなと感じる


「私は東雲 綴、ツヅリって呼んでくれたら嬉しい!」

彼女はガラッと雰囲気が変わって元気な印象があった

茶色いショートヘアーに付いたアホ毛を揺らしながら寄ってくる

首元にはヘッドホンが掛けてあり、音楽が少し聞こえてくる


一通り自己紹介が終わったところでふら姉が喋り出す

「じゃあまずはリネちゃんにカフェ部の仕事を見て覚えてもらうよ!」


そう言ったふら姉は、どこか嬉しそうな声色をしていた

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