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第五話 初めての◯◯

初めてのお使いシリーズとかって最近やってないですよね。

あれから2年経って私は5歳になった。この世界では世界更新歴1005という暦らしい。


さらに言葉もほぼ理解できるようになったが、この世界の言葉は5種類あるらしい。

共通語・天言語・魔言語・龍言語・あと一つは不明らしい。

という事を母達から聞いた。

地上では概ね共通語で通じるようだ。義母のエスメラルダからは魔言語もちょっと習っている。

文字も少しずつだが覚える訓練はしている。

家に絵本や、冒険譚、魔導書に、エロ本らしきものを父の部屋の引出しの奥から発見した。

「そこに隠すのは悪手だろ・・・後ベッドの下も止めとけ?定番だから」

「なるほど・・・天女の身体の構造はそうなっているのか・・・獣人の尻尾とかどうなっているんだ?・・・」

カッカッカッと小気味良い足音が聞こえてきた。

「まずいな、この足音は父だな」

素早く本を元の位置に戻して、そこら辺にある適当な本を読んでるフリをする。

『アーク、何見てるんだ?その戦術と戦略の基礎の本はお前には理解出来ないだろ?』


「うん、文字が複雑でよくわかんないや」

どうやら、バレてないようだ。ホッとした。


『今日は天気も良いし、外で遊ぼう』

言われるままに外に連れ出されると爽やかな風が吹いた

外の庭にはペットの毛玉が寝ている。こいつはいつも寝ているな。

『じゃあ、戦いごっこでもするか?』

ポイっと渡された木剣を受け取ると

『さぁどこからでも掛かってこい』

「じゃあー遠慮なくいくよー」

あれ?剣…昔持ってたような…

正眼に構え、右手の小指は一番強く握り、次に薬指を強く、中指弱く、人差し指と親指はほぼ添えるだけ…

初めて握ったけど、身体が覚えてる感覚…


ダッシュで一気に間合いを詰め、真っ向から振り下ろす

ブォンッ!空を切った。

躱された!だが、右手を返しそのまま逆袈裟へ切り上げる

『ウッソだろ・・・アブネェ!』

紙一重で躱し、弾かれた。手が痺れる、剣が宙を舞った。

『お前…初めて剣使ったのか?』

「うん、でもなんか懐かしいような…やったことあるような…」

『剣の握り方どこで習った?』

「茶巾絞りっていう握り方だよ。小指から締めて握るんだ。流派によって手の内は違うけど基本は同じはず」

????

なんでこんな台詞出たんだ???

『流派?茶巾絞り??何をお前は言ってるんだ・・・?』

『ひょっとして・・・俺の息子は剣の天才かもしれねぇ・・・』

『ちょっと度肝抜かれたけど、もう一回やってみよう、俺もちょっと本気出す』


「ごめん、自分でも何言ってるか分からないけど、本気の父さんに勝てる訳ないじゃん!」

『まぁそう言わずに、ほれ剣拾え』


地面に転がった木剣を拾うと今度は左足の鞘に収めるような姿で父さんと距離を詰める。

圧倒的にリーチの差がある、後の先で躱して間合いに入らないと

『じゃあ…行くぞ…』

ジリジリと距離を詰めながら歩み寄る

『そこだッ!』

上段の構えから袈裟に切りかかってくる

鞘から抜き上げる様に右手を頭上まで挙げ、鎬で受け流し半身ずらして

そのまま左手を柄頭に添え逆袈裟に振り下ろす

『やべぇ!』

ガードの部分で受けて鍔迫り合いの形になる。ふっ飛ばされた。

『信じらんねぇ…俺剣そんなに得意じゃねぇけど、にしてもよ?今のはマジでヤバかったぞ』

『なんだよその謎技術、おかしいだろ!?』


「これは受流しって技だよ。相手の力をまともに受けず、刃を滑らせて逸らす技。」

『なんでそんなん知ってるんだよ!』

「知らないよ!言葉と身体が勝手に動いたんだってば!」

脳裏に木刀を振るう音が一瞬だけ蘇る。


「チェストーッ!」

「違う……何の記憶だ?」

なんで受流しって言葉が出てきたんだ…記憶が…うーんもっと練習したら他にも判りそうな気がする。


『お前にこんな才能があるなんて知らなかったぜ、というか流石俺の息子天才なんじゃね?』

『ともかく今日は疲れたし、風呂入って寝ようぜ』

木剣を片付けて、家に入るとふっ飛ばされて泥だらけになった私に母が

《あらあら、今日はどろんこさんねぇ、フフッ良いことあったの?貴方がこんなに嬉しそうだなんて》

『おい、アル聞いてくれこいつ剣の才能やべぇ、俺も普通にヤバかった。天才かもしれねぇ!』

《まぁまぁ、親ばかですねぇじゃあ将来は剣神ヴィシャスかしら》


剣聖ヴィシャス?帝国でも絵本になるほどの有名人だ。

なんでも殆どの剣技が使えるみたいで老若男女問わず知らない人は居ないらしい。

帰宅後にステータス開いたらレベルが上がってた。

3になったようだ。ある程度は勝手に上がって残りは3ポイントは自由に振れるみたいなので筋力に振っといた。


※世界設定メモ

レベルアップ時は自動で割り振られる他に、自分で振れるポイントが有ります。

力・知恵・魔力・体力・速さ・運の6種です。

暦は春夏秋冬は場所によってはあります。

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