第三話 スキル
ファミレスとかでもメニューが有りすぎると目移りして決められないこと有りませんか?
私は有りません。
『次に、初期スキルを500SP分選択してください。』
目の前に、今度は無数のスキルツリーが展開された。
「うわっ、多っ!」
「これ全部選べるのか?」
『初期スキルのみ選択可能です。』
『上位スキルは条件を満たすことで解放されます。』
俊夫はスクロールしながら眺める。
健康優良児 100SP
不屈の精神 100SP
逆境に強い 50SP
集中力向上 50SP
魔力操作 100SP
身体強化 100SP
……
「うーん……。」
「逆にデバフみたいなスキルはないの?」
『ございます。』
『しかし、取得を推奨しないため非表示となっております。』
「そりゃそうか。」
「わざわざ弱くなる奴なんていないもんな。」
俊夫は笑いながら画面をスクロールする。
「おっ、これ良いな。」
不断の努力 200SP
鍛錬効率上昇。
努力による苦痛・倦怠感を軽減。
「これだ。」
「努力が苦にならないなら、いくらでも鍛えられる。」
『選択を受理しました。』
残り300SP。
「次は……。」
先見の明 100SP
危険察知能力微増。
将来的な選択の精度向上。
「これも良さそうだ。」
『選択を受理しました。』
残り200SP。
「あと二百か……。」
しばらく悩んだ末、
頭脳明晰 150SP
記憶力・理解力向上。
「やっぱ頭は良くないとな。」
『選択を受理しました。』
残り50SP。
「あと50……。」
スクロールしていると、一番下に奇妙なスキルが表示された。
□□□□ 50SP
説明:ERROR
適性:ERROR
「……ん?」
「何だこれ?」
「文字化け?」
何度スクロールしても、
そのスキルだけが読めない。
「バグってるのか?」
『…………』
システムは答えない。
「まぁ、折角だし。」
俊夫は苦笑する。
「折角だから俺はこのバグを選ぶぜ。」
指先がそのスキルに触れた。
その瞬間。
画面全体が一瞬だけ黒く染まる。
ERROR
UNKNOWN SKILL DETECTED
ADMIN AUTHORITY...
FAILED
RETRY...
SUCCESS
次の瞬間には何事もなかったかのように元へ戻っていた。
『スキルの授与が完了しました。』
『おめでとうございます。』
『それでは――』
青い結晶は、少しだけ間を置いて告げる。
『また、来世で。』
世界が白く染まり、
俊夫の意識は静かに闇へと溶けていった。
※補足
・スキルは練度によって進化します。
・status画面よりいつでも自由に取得可能です。
・スキルポイントは戦闘やイベント等で手に入ります。




