表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界はこの一冊の本によって変えられた  作者: 未知風
最終章(13章) 世界はこの一冊の本によって変えられた
PR
72/74

5節 無と絶

目の前にいる瓜一つの私は含み笑いをしてから私に声をぶっかける。


「震えたその体で何も出来やしねぇ。お前は恐れているからなぁ。そうだろ、廃棄原型オリジナルよ」


私は心の中で彼に言われた言葉を自分の胸に問う。


(今の恐れとは何だ。メアちゃんたちが消えたことの恐れ?クローバーさんの繰り返すというあの恐れ?こいつらに負けるという恐れ?いいや、全てだ。だが、俺はこれらの恐れを打ち勝つために今、ここに立ってるんじゃないのか?みんなの思いを代表として。だったら震えるな。相手をしっかり見ろ。そして……)


「楽にしてやるよ、絶対絶命ぜったいぜつめい

「楽だと?笑わせるな。お前が俺に似てるからか分からないが、さっきから無火突苦ムカつくんだよ」

「ちっ、マスターめ。余計なことを教えたな」


黒い煙となったモヤに対して消すかのように黒い火の矢が放たれる。


「今ので三つほど分かったことがある。一つはお前は絶を入れながら使うこと。二つ目はお前の姿は俺自身だが、これまでの知識などは共有されてないこと。最後の一つは戦う思いが俺よりも低いってことかな?」

「おい、原型だからって調子に乗るな。いいだろ、俺はお前を超える。それで問題は……」

「大ありだからお前を殺すんだろ?無駄遣むだづかい!!」

「させるかよ、絶対的心理ぜったいてきしんり


そう言った彼の体はみるみる薄くなって行く。


「ちっ、俺の負けか。なら、教えといてやる。その技は今のでもう使えない。そしてお前が危機になったら親に頼れ。じゃあ……な……」


消えてしまった。


(親に頼れか。お前は消えてなどいねぇ。俺のここにいる。いや、今まであった全ての人もだ)


私は心臓のある胸にそっと右手を置く。そして鋭い目付きで残りの四名に向き合う。私である彼の放った言葉が目のあたりになることは間もなくであった。そしてそれと同時に最後の決戦になることを示していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ