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世界はこの一冊の本によって変えられた  作者: 未知風
最終章(13章) 世界はこの一冊の本によって変えられた
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3節 またいつか会えることを祈って

私の体はついに解放された。しかし目の前に広がるのは手が届きそうな戦場だらけだった。そして私たち四人もまたその中に溶け込もうとしているのだった。

その瞬間だった。


「やっと解放したんだ?海塚」


その声の主は私たちに向かって言う。その瞬間、私たち以外止まっていた。眼鏡野郎だった。他に五人も知っている人々がそろっていた。


「俺たちにとってメリットはたくさんいて邪魔にならないこと。お前らにとってのメリットは目の前にいる敵だけ戦うこと。いいだろ、この効果」

「ふざけんなっ!!」と私は言う。

「君たち、しゃがめ」


道を開けるかのように六人はこちらに向かってくる人の両脇に左足を折り曲げながら立てて右足も折り曲げて座る。いわゆる忠誠心を示すかのような座り方をしている。歩いてくる人は徐々にこちらに向かって歩いて来る。そして先端の眼鏡野郎のところでこう言う。


「ようこそ、我が世界へ」


黒いマントに右目にはアイパッチをして赤いスーツを着ている。靴はまでも赤い。そんな男が目の前にいる。


「あんたは誰だ」

「これは失礼なことを聞くなあ。君に指示をしている者だよ」

「ふんっ!!」

「だから出しゃばらないでよ!!」


ジョルダーさんは勢いよく彼を襲おうとする。それと同時にセロリアさんも攻撃しようとする。


「お前らの相手は俺らだ。それでいいだろ?ゼウスやヘラなどの子孫さんよ?」


アテネギウスはそう叫ぶ。そばにミルキーウェイたちがいる。


「あぁ、構わねぇ」

「じゃ、俺も好き勝手にやらせてもらうぜ」


眼鏡野郎は私に向かってどこで手に入れたのかは分からない大きな刀を持っている。


「アニマルズナイト!!あなたの相手はこのメアよ!!今度こそ決着を!!」


馬のぬいぐるみの上にクマのぬいぐるみが残っている。手に持っているのは鮭のようだ。そして私はその場で残った相手と向き合うのだった。彼らとまたいつか会えることを祈って。

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