1節 神ってのは心までも冷たいのかい?
私たちの目の前にいる女神は初めて会った頃同様に氷でできたトンカチを持っていた。確か名前はミルキーウェイ。
「あらあら、みんな怖い顔をして。もしかして喧嘩中だった?そ・れ・と・も、私を襲うつもりだった?それなら私、服を脱いでここでしようか?男女共に……」
「神ってのは心まで冷たいのか?」と私は言う。
「何よ、それ。誰も仲間外れに……そうね、あなただけ仲間外れもいいわ。さぁ、あなたたち私とあんなことやこんなことしたいならやってしまいな?」
「クローバーさん、あの修行の意味、やっと分かりましたよ。お陰で目が覚めてます」
私はクローバーさんの色っぽい姿に耐えるあの修行のことを思い出しながらそう伝える。そして今の私にはその効き目はない。なぜなら修行をあの後に成し遂げたのだから。そんな修行をしてないメンバーたちが私を襲おうとしていた。
「お前ら、あんなおばさんの何がよい?クローバーの裸の方がよいだろ?」
ボスがそう言うと、みんな一斉に止まった。それを見たミルキーウェイが言う。
「何をしてるの?はよ、おやり!!」
「ちょっくら、神だからといい気になりすぎたな?」とボス。
「何がよ。意味分かんない」
「つまり神が知らない俺らの絆があるってことですよ」
私がにこやかに言うと、彼女は唖然とした表情をしたかと思ったら苛立ちの表情に変わって言う。
「分かったわ。ならこのハンマーで潰してやるよ」
彼女が氷のハンマーを地面に付けようとした時、私は黒の剣を斜め左下から大きく振りかぶりながら、「ナチュラルディサスター!!」と大声で叫んだ。
するとその氷でできたハンマーは氷の塊である大きい方を下に落として氷の棒となった。
「あらあらやられちゃったわ……とでも思った?氷のこれだからこそただの木の棒よりも強い。さらにハンマーなんてまだ増やせるわ」
にこやかに笑いながら、彼女は私たちに説明をする。どうやら、一筋縄ではいかないようだ。
「アイスフレッジ」
上から氷の刃が無数に降り注いでくる。私は剣でそれを弾いて交わした。ほかの人たちも同様に自分の持ってる道具や筆術などで交わしていった。
「上がだめなら下からね?」
彼女は自分の手を地面にそのまま付けた
「アイスグランド」
「み……」
速過ぎた。私も含め全員がその場で凍ってしまった。誰かが言った言葉の意味は大体わかった。なぜなら私も言おうとしたから。「みんな離れろ」と。
「早くあいつら来ないかしら?この世界のカップラーメンを食うとか言ってたけど、遅いわ。また味噌と醤油をたくさん入れてるんだろうね」
「”カップラーメンに付いてくる調味料”とかけて”氷”とときます」
「その心は?」
「どちらもとけます……ってな?」
「!?」
彼女の腹に私の刃が刺さる。彼女の口から赤い血が飛ぶ。それと同時に凍らされてたほかのメンバーたちの氷が解けていく。
「くっ……考えさせられた挙句にあまりかかってないという躊躇した隙を狙って私を襲うとは……」
「人間もやるときはやるぜ。だから帰りな?」と私。
「ふっ、時すでに遅しだわ」
女神ミルキーウェイがそう言うと、かなりの強風が私たちに吹き付ける。そしてその中に味噌ラーメンの匂いが激しく漂ってきた。そう、奴らが来たことを示すかのように。




