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隻眼の竜  作者: 白木
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序章・・

「済みません、忙しい部署に変わったんで。ええ、あれから、一滴も酒を飲んでいませんし、煙草も止めてます。それじゃ、来週初めに病院に行きます」

「健二・・今度は忙し過ぎて倒れるぞ、お前」


 父・母が心配して言う。


「そうよ、健ちゃん。貴方は、今年で32歳。今からお嫁さんも貰って、働き盛り。無理しちゃ・・」


 少々過保護過ぎる言葉であるが、親とすれば尤もな心配だ。


「分かった、分かった」


 矢内は自分の部屋に戻ると、又、磯川から貰った本を読み出した。

 そして、最近特に、川上氏にお会いしたいなと感じるようになった。来週磯川病院に行く際に若先生に聞いて見よう。貰った鳩も今は一羽だけだが、元気に空を舞ってるし、それ程心配した事も無いんじゃないかな・・そう思っていた。

 そして、次週の初め・・


「どうしたの、矢内さん。血糖値も血圧もγーCTPも、トリグリも全て正常値。それに顔つきが随分精悍になりましたねえ」

 磯川は2ヶ月足らずですっかり変貌した矢内を見て、驚いている。

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