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ゼロ・コミュニティーズ  作者: 年齢詐称余裕
CASE2:揺れ動く学園生活
9/13

History4:スクール・クライシス

ほんっと勝手な話!

ウチはまだ納得してない!


でも・・零亜が・・・。

いつからだろう・・ウチがこうなったのは・・・。


そのとき連絡ツールに通知が来る。

【桜御城極秘任務隊】の部屋通知。


生徒会長のサムネとチャットが表示されていた。

「ひとまずは、宮上さんのコミュ解散宣言ですが、自然に形成されたものです、よってこれを解散させるために瀬戸さんが亀裂を入れてください。」


はぁ???

なんでウチ??!!

新たに通知が来たのを見る。

「なお、瀬戸さんが拒否した場合は宮上さんが壊すそうです。」


なっ・・・。

あの零亜が・・できるの?言いたいこともガマンしてなんとか形を維持していったあの零亜が。


ウチは零亜を悪人にしたくない・・。

チャットをポチポチする。

「ウチがやるから、零亜にやらせないで」怒りマークのスタンプ付き。


都からは【呆れ顔】のスタンプ。


「わかりましたわ、では瀬戸さんお願いします。」と通知。


後日・・・。


HR前のふとした時間

瀬戸梨愛は大きな爆弾を落とす、亀裂?そんな甘いものではなかった

全力で瀬戸梨愛へのヘイトを向ける大事件。


「みんなーちゅうもーく!!」

零亜のコミュメンバーとその他のクラスメイトも全員梨愛を見る。

「重大発表!!今日を持って、ウチが零亜を独占します!!」

全員???だった。


「だから全員用済み!!ウチの目的は達成したと思ってる。」

ほぼ零亜ファンとコミュメンバーたちは事実を飲み込んでいき


「捨て駒ってこと??」

「腰巾着の暴走!!!」

「バカにしすぎ!!」

などの反抗が起きている。


その後HRになって授業中にも零亜には連絡ツールの通知が来ているのか

零亜にはスマートフォンをこっそり見てはため息を静かについていた。


梨愛もスマートフォンを見ては目を細めている。


私には当然ない、最初からコミュの人でもないし。

霧比良都は窓際族で、周りから眼中にないのだ。


そうしているうちに昼も同じようなやりとりで教室内の空気も最悪。


時間が経つも放課後。


クラスの零亜コミュの信者のうちの【親衛隊】と言われるメンバー

4~5人が梨愛を連れて行った。


都はそれをみてなんとも言えない気持ちになった。

「痛い目に遭えばいいのよ・・。」

しかし都はそんな梨愛でさえも中学時代の親友とも言えたことがあった。

あの出来事さえなければ。


手が白くなるほど握る。

目を細めて下を向いて震える。


椅子をガタン!と響かせて立ち上がって教室から出る。


零亜は帰らずに椅子にじっと座ったまま動かない。



私は廊下を早歩きをして梨愛が連れて行かれるであろう場所へ向かう


都は【親衛隊】が梨愛をどこへ連れて行くか大体知っていた。

【スポーツ棟】の柔道部の道場。

親衛隊の中に柔道部の女子がいるからである。


梨愛は言葉が悪く、零亜コミュで親友ポジだからこそ手を出されなかっただけだが、庇護のようなものが消えればヘイトがむいたとき内部からもヘイトをもらうことは予想済みだった。


柔道部は道場こそあったが人がいないので今年廃部になった。

よって【格好のかわいがり場所】なのだ。

実際それが起きていない場合、梨愛はあの場所で・・・。


梨愛は口が達者だが、ケンカできるわけではない。

むしろそれが一番心配。

私みたいに物理でなんとかできるわけではないのと零亜とも違う。


実は知られざることだったらしいけど

零亜は中学時代は荒れていて、一部のメンツから恐れられているようだった。

バスケ部の頃の部員で零亜の中学時代の同級がいた。


話を聞けば定規で人を殴ったりするとか、割とエグいことするんだなと。

ただ学園に来てからは、全然雰囲気が違うと言っていた。


歩いているうちに梨愛と連れて行った連中を見かけてそのままつけていく。

スポーツ棟までの渡り廊下をスタスタと。


やっぱり柔道場へ入っていく。

イヤな予感が的中する。


扉の向こうでくぐもった声が聞こえている。

耳を近づけてなにを会話してるか・・。

「梨愛、アンタ舐めてんの?どういうつもり?」


「どういうつもりもない、ウチが独占するっていってんの!それだけ!」


「いままで守ってやった恩も忘れてる?いいわ、やりましょ!」

何する気??!

私は梨愛の身の危険を感じていくことにした。

だって、梨愛ってやむなくそれやってるんだもん、せめて守ってあげなきゃ。


ガラッ!!


「キミたち、何する気なの?!梨愛に暴力振るうのだけはナシ!」

その瞬間私の背中を蹴ってきた、前のめりになる。

そこで扉をピシャリと閉めてガチャリとカギを掛けた。


「何?なんなの?」


私はイヤな予感がした。


2人が私の腕を押さえつけた。

「悪いけど、ここで黙ってみてな。」

「やめなさいよ!こんなの許されると思ってるの?ケガさせたりするつもりでしょ!!」


リーダー格の女、【山崎美夏】が梨愛の両腕を封じる。

「殴るなんてするわけないでしょ?暴力はすぐバレるからね。」


「じゃあなにをするの??!・・・まさか!!!」


「やっぱりわかるよね?女の陰湿さがわかってるね、都ちゃん・・。」

陰湿な表情をしてニヤつく美夏。


私は顔色が青ざめる。



一方、零亜は・・

梨愛・・・。

あたしがすることにヘイト背負うのはムリだよ。

以前もただ炎上がひどくなっただけで梨愛がムダにヘイトもって傷ついただけ。

あのときめっちゃくちゃ泣いてたじゃない。

いいの?あたしはそれで?・・・よくない!!

やっぱりほっとけないし 生徒会長が言ったからといってもやっぱり梨愛じゃだめだったんだ。

梨愛はあたしが守ってあげなきゃ!!


そう思ったら足が軽い。

どこ?梨愛はどこ??

そういってスマートフォンの連絡ツールでチャットしてみる。

既読はすぐにはつかないか・・。


零亜は思考を凝らして確実に場所を割り出す方法を考えていたが

なんかイヤな予感がする。

急がないとダメなような気がする。


なんですぐに梨愛を追わなかったんだと後悔した。




都と梨愛サイド


「離せって!離して!!」

美夏の力は強い、さすが柔道部だった。

梨愛の両手首を押さえつけている


その間に取り巻き2人が押さえつけて制服を剥がそうとしている

ボタンをプチプチ外していく。

「やめろぉぉぉ!!ホントやめてぇぇ!」

泣き叫ぶ梨愛と、身動きの取れない私。


こんなの狂ってる・・・。


美夏は恨むように口を開いた。

「コイツの恥ずかしいものをばらまいて、黙らせてやるだけよ。」


私は必死に制止させようと喉を枯らす。

「犯罪よ!!キミたち捕まりたいの?!」


美夏は陰湿な声色でこっちに話しかける。

「心配しなくてもいい、霧比良都、あんたはどうせそう簡単にはいかないから手を出さないし、どうせ被害受けたらふつうにしゃべるでしょ?」


陰湿すぎてヘドがでる。

こんな学園にこういうことが成り立ってしまうなんて・・・


泣き叫ぶ梨愛、散らばる服。

動けない私。 無力だった。

なんでこういうとき守れる力がないのだろうか。


全部梨愛の身につけたものが取り払われたそのとき


ドゴッ!!!!

バゴッ!!!

蹴ってる音がする・・・。


美夏は驚いてわたわたしている。

「なに?なに?なんでここにだれかくるの??」


そのすぐあと。

バゴォォッォォン!!!

ドアが外れて倒れてきた。


そこに立っているのは・・・零亜だった。


美夏は口をぱくぱくしている。

「み・・宮上・・?!!」


自由の身になったが梨愛は大泣きしている。

何も身につけていない状態で。


零亜の目が座っている。

「いい加減にしろよ・・・、何勝手に梨愛いじめてんだよ。」

言葉が汚い、私はこの口調を知らない。


そしてその後ろには・・・桜御城瑠璃音生徒会長そのものが。


「やってくれましたね。我が学園での風紀違反と暴力行為、犯罪行為ですわよ?即、退学になりますが?」


美夏と取り巻き含め5人全員が生徒会長を見て終わったと落胆の表情。


零亜の隣に歩いてくる瑠璃音。

「瀬戸さんにかなりひどいことをしましたね?」

だが零亜は隣の瑠璃音にも少し微妙な表情をする。


美夏は今更であるが

「なぜ・・ここが・・・」

口をぱくぱくぱく。


零亜が回答を出した。

「GPS。あらかじめ梨愛の合意で通知いれといたのよ。」

しかし梨愛がこっそり口角が上がっていたのを見逃さなかった。


あの口角の上がるの、見覚えがあった。


梨愛が衣服を整えながら言う。

「いいよ、申告なしで・・許したげる。」


え???


あんな目にあったら普通怒るどころか傷つくのでは??


梨愛は得意げに語る。

「ウチにハメられたのよ、アンタたちはね。」


瑠璃音と零亜と私、いや、梨愛以外の全員が驚愕する。


梨愛は更に語る。

「そこまで減るものじゃないし?ウチを侮ったでしょ?」


瀬戸梨愛、侮りがたし。


その日以降、あの梨愛の発言もあったり美夏もムダに絡まないけど察したのか、日に日に人が離れていった。


零亜もより一層梨愛を大事にしようとする。

それからというものの、零亜と梨愛のコンビだけの寂しい感じになった。


私、霧比良都は・・

以前よりはヘイトを持たずに2人を見届けるようになった。


連絡ツールの通知がきた。

【桜御城極秘任務隊】の部屋から。

「瀬戸さん、任務お疲れ様でした。」

その後すぐに・・

「ちょっと名残りおしいけど、仕方ないよね。」

梨愛からのチャットだった。


アッサリと【カルト破壊指令】は幕を閉じるのだが・・・

まだ問題は多々あったのであった、それは生徒会としても、個人としても。

今回は俯瞰視点と都ちゃん視点が多かったですが

次回は俯瞰とまた別の人の視点がでてくると思います。

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