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ゼロ・コミュニティーズ  作者: 年齢詐称余裕
CASE2:揺れ動く学園生活
8/13

History3:スクール・ソルヴ

面倒くさいことになったわ。

よりによって【生徒会長】にし(・)ょ(・)っ(・)ぴ(・)か(・)れ(・)る(・)なんて。

【桜御城瑠璃音】先輩は選ばれるべくして選ばれた。

それは【桜御城家】だからではなく、それくらいの解決能力を持っていると思ってもいい。


速やかに判断し、速やかに措置して、速やかに解決する。


そんな【桜御城生徒会長様】は私に言うのだった。


「霧比良さん、あなたはちょっと前までは温厚だったと聞きます。なにがあったのかきかせてもらえます?」

温厚?いいえ、私は面倒くさいことがホントはイヤなだけ。

でもなんで私がここに連れてこられるほどの問題を起こしたのかってこと。


そんな私は説明しようと口を開いた瞬間だった。

いきなりドアをガラガラと開く!

「こんのバカ都!なにやってんのよ!」

梨愛だった、久しぶりにきいたこのくだり。


「瀬戸さん、勝手に入ってくるのはいただけませんわね、ちゃんとノックしてからにしてもらえます?」

瑠璃音が制するも、梨愛はその勢いを止めない。


「そういう場合じゃないの、生徒会長サン!このバカ都、面倒くさいとかいつも口癖のように言ってるくせにこういうときだけ自分で問題起こすの!どの面さげてって感じ!」

どうやら根に持っているようだった。


なるほど、私が宮上さんと梨愛に言ったことそんなに気に入らないって?

手間かけてまでいちいちいいにくるのが癪に障るんだよね。


呆れつつも注意する瑠璃音。

「次からきをつけてもらえるかしら?瀬戸さん、それに宮上さんまで、あなたがいながらこれですか?」


「なんでも私ありきで考えないでください、買いかぶりすぎですよ?」

宮上零亜という女は【こういう人】なのだ、白々しい。


「戸は一応閉めてもらえますか?ダダ漏れも困るので、この際なので大事な話をしますね、みなさんも。」


威圧的なこのオーラ、桜御城瑠璃音の本気。

「最近、問題になってるこの信者VSアンチ問題、どう思います?」

やっぱり表面化してて無視できない問題になっているのだった。


「面倒くさい、いちいち人に突っかかる神経を疑う。」

都の言い分だった。

「それ、アンタがいうの?!」

梨愛は一番問題を大きくしようとするのはいつも都だといわんばかりだ。


「あたしのせいだから、あたしが悪い。でもみんな注意しても聞いてくれないし・・なんなら見たこともない人が勝手にあたしの考えを代弁してるつもりだったりして正直迷惑だったりする。」


零亜が困っている、続けて瑠璃音に提言する。

「知らないうちに人づてで集団が大きくなって、もうあたしじゃ見きれないのよ。それでも梨愛はほっとけっていうけど、あたしは正直このままだと全部あたしにヘイト向くようなきがする。」


梨愛は零亜に反論した

「でもそれ逐一注意してったら嫌われちゃうけど、いいの?私は嫌だかんね?!今の零亜の隣が気に入ってるんだから。」


都は呆れてやれやれといったポーズととり発言した。

「あのさぁ、梨愛って零亜の腰巾着なの?それとも親友なの?どっち?」


目を細めて声を低くした梨愛は口を開いた

「どういう意味?言ってみなさいよ?私じゃ零亜の隣の立ち位置は取るに足らないってこと?」


都は更にため息まで吐いた。

「そうやって曲げて取るなら勝手にしなさいよ、言い方変えるよ?」

もう一度深呼吸。

「宮上さんが1人ぼっちになっても梨愛が隣に居たいと思う?それとも今のカーストトップという立場の宮上さんが好きなだけ?どっち?」


梨愛は言葉に詰まった・・・。

「それは・・、その・・。」

零亜は真剣な目で梨愛を見た。

「あたしは来るもの拒まず、去る者追わず・・だから・・ね?」

これは追い討ちだろうか、それとも救済なのだろうか?


瑠璃音は黙ってこの様子を観察しているようだ、興味の対象としてみているのだろうか?

表情を崩さず目を真っ直ぐ向けていた。


なにか覚悟が決まったように梨愛は言葉を発する。

「零亜が1人ぼっちになってもウチは零亜の味方だよ、だって最初に零亜に話しかけたの私だから。」


衝撃の事実だった。

腰巾着やらテイカーだの言われている梨愛は、実を言えば零亜の最初のファンだったということか。


都は思い出す、過去の梨愛の位置、中学時代のあの圧倒的陽キャコミュのトップだった時代を。

そのときの隣は私だったと、都は思い出す。忘れようとしたつもりだった。

例のことのせいで忘れようとして閉じ込めた。


瑠璃音がここでやっとまた口を開いて感想を述べた

「なるほど?瀬戸さんは宮上さんの親友っていうくだりにはウソがなさそうですね?宮上さんも認識はそれで間違いないの?」

瀬戸梨愛としての思い込みを推測するように瑠璃音が疑うので当人にも訊く。


「間違いない、と思います。少なくともあたしは最初、梨愛の仲間に入れてもらった認識だった。でも当時は梨愛の周りは3人くらいだった。」

零亜は当時のルーツの話を自嘲気味に語る。


「零亜があまりにも問題の解決を爽快にこなしていくものだから、私は零亜をトップに置いたほうがいいって。わたしは今の親友ってポジションについたつもり、零亜をいざというとき守ってあげれるようにね。」

今守れてないどころか問題に向き合ってもいない梨愛の発言には説得力が皆無すぎるのだ。


都が梨愛にツッコミを入れる。

「それどころか面倒を増やしたり、宮上さんにすがりついてヘイトなすりつけてるわよね?なにやってんの?」


梨愛が顔真っ赤にして反応する

「るっさいわね、アンタだってやたら零亜と私につっかかろうとするじゃない!なんなのあの態度?!」


都がつい過去の話を言及する

「それは梨愛、キミが・・・一ノ瀬を・・」

ハっとして口に手を塞ぐ。


梨愛は都に対してニヤケる。

「ふーーん?あのことまだ根に持ってるんだ?中学のときの?」


一瞬だった、都はまた手が早い

梨愛の胸ぐらを掴んだ、梨愛の普段から緩めている胸元からチラリと肌が露出する、その緩い服装にも怒りがわいた。

「そういうところじゃないの?!!」


その瞬間瑠璃音から制する

「ストップ、また霧比良さん、手がでそうになりましたわね?」

あ、という感じで気づけばまた暴力にうったえようとしたのか?


梨愛は更に煽る。

「くれてやるわよ、あんな男・・アイツ女をバカにしすぎ。」

零亜はそれを耳にしたとき、妙に納得した。


都は「そういうことじゃないの、キミのそういうところだよ!!私をバカにして見下す!どんな権利があって??!」

更にぐいぐい掴んだままの胸ぐらを引っ張る。

ボタンのハズレているYシャツがさらにはだけて右肩が完全にズレて露出した。


「キミの貞操観念のゆるさも嫌い、人を小馬鹿にして見下すのも嫌い、そうやって取り入ってさも人を支配できるって思い込んでるのも嫌い、宮上さんさえも操ってると思い込んでる傲慢さも全部全部・・・嫌いなの!!!」


胸ぐら掴まれながらもぐいぐい引っ張られている梨愛は恐れもせず

「あははは、そうやって必死になるほど惨めだって、なんでわかんないの??言えばいいじゃない、好きなら好きって。素直じゃないからみんな手に入らないんだよ?!」

正論ではあった、でも梨愛の言葉としては気に入らない、それが都の答えだった。


瑠璃音はいい加減くだらなく感じたのか2人を引き離すように制した

「本題に全然進まないので、もういいですよね?」


瑠璃音は有無を言わさず本題とやらを提示する

「まず、今問題視されてるこの宮上零亜カルトVSアンチの問題を解決します、宮上さん、貴女の現状の人間関係がぶっ飛ぶかもしれませんが、よろしくて?」


零亜は覚悟をしているようだった。

「いいですよ?楽しくないですから。」

本音はそれだった・・

そりゃそうだろう、自身の知らないとこで揉めたり、要らないところでヘイトをもらって知らない顔にも憎まれたり、崇拝されたり。


しまいにはカルト扱いまでされている、だれが宗教のようなことをしたいなんていったのだろうか。

あたし、宮上零亜はそこまで承認欲求のある人間だと自認していない。

ただホントはどうなのか?気を使うにしてもみんなに嫌われないなんて不可能だって。

だからいっそのこと・・・。


それを聞いた梨愛は真っ青な表情をする

「ちょっと!きいてない!零亜はなんでそういうコト急にいうの?!今までの苦労と努力をフイにしてもいいってこと?」

零亜はそれを簡単に抗議する。

「苦労と努力?ううん、苦労と努力はむしろ増えてからだったと思う、増えるのは一瞬、機嫌をとったりなんとか形を維持するほうが苦労したと思う。」


梨愛は零亜の肩を掴んでガクガク振る。

「苦労?!ウチはしたよ!アンチに反論したり!周りを楽しませようとおもって放課後の遊び提案したり、零亜を励ましたり!!」


都はあっさりと否定する

「それは梨愛のことであって宮上さんの苦労と努力じゃないし増えたのも宮上さんの人間性だよね?梨愛は壊してるほうじゃないの?バッカみたい。」


クリティカルヒットしたのか梨愛は目を潤ませながら都の否定を否定する。

「なんで・・?ウチは零亜のためにしてきただけなのに・・零亜が喜んでくれると思って・・・。」


瑠璃音の強力なシャットダウンをくらう梨愛。

「それは【誰かのため】というワードが呪いなのです、【自身のため】なのに、さもその人のためだと言い訳するためのワードなのですよ。知りませんでしたか?」


大声で泣きだしてしまう梨愛。

「あらあら、泣いてしまいましたね、これどうぞ?」

桜御城家のロゴの入ったハンカチ、趣味が悪い。


奪い取るように受け取り涙を拭き取る梨愛。

「ホントに・・・零亜の周りから人が消えても、知らないから!」

一応は了承したとみていいのだろうか?


都は1つ頷く。

「いいわよ、宮上さんが本来の姿【らしく】なれるのならね?」


瑠璃音は表情を明るく変えた

「決まり、ですわね?じゃあ3名は一時的に生徒会の風紀と任務を協力するってことで!いいですわね!」


そうしてスマートフォンの連絡ツールのQRコードを各自見せ合って相互フレンドに登録し


【桜御城極秘任務隊】という部屋名のチャットルームが成立していく・・・

このカースト図式を破壊し、宮上零亜の【カルト】を教祖自ら壊そうというのだ・・。


宮上零亜

瀬戸梨愛

霧比良都

桜御城瑠璃音


生徒会長プラス3名の【カルト破壊指令】が、始まる。


物語が動き出しますね!


まだたくさん物語の内容がありますが

ちょっとヘンなとこがあるかもなので文章に訂正が入ったり物語の整合性については何度も読み返して照合していこうとおもいます

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