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ゼロ・コミュニティーズ  作者: 年齢詐称余裕
CASE2:揺れ動く学園生活
6/13

History1:スクール・カルト

Nは普通科、Cはセレブコース、Sはスポーツクラス、Aは特進クラスである。


そんなクラスわけではあるが

各自科は1学年A-Eまでの5クラス。


校舎も各自科で棟があり、フロアで学年が違い、中央に学食などが大規模で展開していてカフェなども集中している。


普通棟は基本実験室などがあり、

セレブ棟はダンス、ボイスなどのレッスンスタジオがある。

スポーツ棟は温水プールや体育館など。

特進棟の場合は大学の講義室やゼミ室まである。


普通棟の中に特別に書道や美術室。

セレブの意味は本来の【有名】のほうを指している。


普通クラス、N2‐A組

宮上零亜(みやがみれいあ)。

彼女はここでいつものように女子たちに囲まれて過ごす。


そんな零亜はいつものように放課後の遊びにいく提案をする。

「ねーみんなー今日空いてるのいるー??」


ピンクのツインシニヨンを揺らし、声を上げた者がいる。

瀬戸梨愛だった。

「いっちばーん!!特等席だしっ!!」


元気にいっつも零亜の隣、特等席。

この枠はほぼ固定、いつでもべったりの親友。


騒がしく周辺でクラスの女子や一部の男子が一緒にこの輪に群がっているのだ。


「あほくさ・・。」

ボソッと窓際族である霧比良都は目を細めて極めて聞こえないように口を動かす。


都はバスケット部であったが期待を浴びつつも故障して継続できなくなり、断念した。

それもあってスポーツ推薦クラスに在籍ができなくなり、普通科に転入してきたという。


「なんなの・・?くっだらな。」

口を開けばくだらない、あほくさい、しょーもないなどの言葉しか出てこない。


梨愛はそんな都を横目で、見下すような雰囲気を見せてはすぐに視線を戻す。

「ボウリング?カラオケ?」

楽しそうである。


都は拳を握りつつも更に目を細めて梨愛を見るが、それだけではなく同じ目で零亜を見ている。


「なにもなかったくせに・・・。」

都からみて零亜は成績がちょっと良い程度、容姿が淡麗くらいで人が集まってくる理由を理解できなかった。


「何よ、私だって・・バスケしてた頃は・・」

どうだったんだろうか、実際バスケインターハイ実績で輝かしい成績を持った都、今ではこの冷めた態度と窓際族で【近づくな】とでも言っているように目で制しているんだ。


たまにバスケの話題を振ってくる男子が寄ってくるが

実戦で結果を出した人間とプロの試合みた感想程度の人間では、温度差がある。


しかも都はバスケに限っては特にクソ真面目であり、間違った知識には厳しく、憤りを感じ、言葉の刃となる。


冒涜されていると勝手に感じては、話すこと自体拒否する。


クラスメイトの1人が大騒ぎしている。

「やばいよ!信者とアンチがケンカしてる?!口論じゃきかなそう!」

信者VSアンチ。定例となっている零亜ファンあるいは信者、それと嫉妬も含めた女子主体のアンチの抗争はここ最近表面化しつつあった。


一時期は学校名を伏せているものの、SNSでは人気者で零亜と梨愛のダンスなどがショート動画で投稿されており、同学年の学生ウケはいいらしい。


梨愛が主に勝手に投稿している、そのせいか日本の視聴層が主に信者とアンチで騒ぐ構図があり、小規模版として学校内でもそれが起きている。


零亜に対するコメントの一例として

・ビジュ爆発!

・世界1沼ってる!

・尊い、一緒に学校生活できたらいいのに!

その他褒め言葉もある反面


・媚びるな

・男ウケ狙いすぎ

・100人斬りしてそう


こんな感じのアンチで女子からのアンチが結構多いようだ。


梨愛がやれやれとポーズを取り

「やらせときゃいーじゃん、そんなの構うだけムダだよ。」


零亜はそれを横から口を挟む。

「実際放置できる問題じゃない気がする、あたしのせいでしょ?それ。」


梨愛は再び制する

「そうやって肩入れするから延焼するの!零亜はどっしり構えてほっときゃいーの!ね?」


「めんどくさいことばっかり増やすんだね、最悪。」

つい大きな言葉になったのは・・・都だった。


梨愛は低い声と鋭い目つき、歯ぎしりまで聞こえそうな顔して

「都、あんたに関係ないでしょ?ちくいちうるさいっつーの!」


「梨愛、キミさ・・関係ないって顔して宮上困ってるじゃん!

都合悪いと宮上に泣きつくのはやめなよ?毎回そうやって困らせてるクセに。」


よくみている都だった。

これは今回初めてではなく、前例として梨愛が過去に余計なことをいって火種になったこともある、それはSNSでレスバをしたせいでもあった。


梨愛に対するアンチの感想はこう。

・腰巾着のくせにうるさい

・付属品がやかましいことはよくある

・モブがイキるとこうなる


都が更に追い討ちをかけている。

「梨愛、キミもうバスケ辞めたの?あんだけ好きだっていってたのに。」


顔を真っ赤にして反論した

「辞めたよ!!チビがバスケなんて結局無意味だった!!あんたにはわからないよね!身長のハンデってのを!」


それを都は冷静に一言だけ放った。

「あっそ、ご愁傷さま。」


いつの間にか信者VSアンチの話から始まった騒動は

都VS梨愛の因縁になってしまっている。


「こんな努力もしない人に・・・」

都は震えながら拳に力を入れて耐えている。


ガタン!!


都はこの場に居たくないのか、椅子から立ち上がり足を教室の外に向けた。

「気分悪!!」


梨愛はその姿を見て

「バスケ崩れの八つ当たりとかバカみたい!」

怒りを隠せない梨愛。


零亜にはこの問題だけでなく、実はもう1つ問題があった。

それは・・・・


梨愛の彼氏問題である。


零亜は思い出している、複雑な問題を。

回想の中・・・

「宮上!ちょっと待ってほしい。」

呼び止めたのは、梨愛の彼氏である一ノ瀬涼(いちのせりょう)。


「一ノ瀬クンじゃん、どうした?」

涼は零亜にはにかんだ表情で話しかける。

「宮上は、付き合っている人、いる?」


は?なんであたしにそれいう?

梨愛の彼氏じゃないの?どういうこと?

「梨愛はどうしたの?付き合ってるんじゃないの?」


涼はそんなことはさもなかったかのように話しかけてくる。

「宮上と付き合えれば梨愛とは別れる。」


理不尽すぎる、なんでこんなに雑に扱うんだろう・・・。

最低な人間だ、梨愛はどう思うんだろう、梨愛に言ったほうがいい?それとも黙って断るだけにしとくかな・・・?


「ごめん、今は誰とも付き合う気はないよ。」

この人はだめだ、何考えてるかわからない、いやわかるけど女をステイタスとしか見ていない。


涼はあまり気にしていないようで

「そう・・気が変わったら声かけて。」

そういって涼は零亜から歩み離れていく。


回想から我に返る。


何事もなかったようにあれから梨愛にいつものようにベタベタしている涼。

複雑な顔をして涼を一瞬見る。


信者VSアンチの問題を本当に放置してもいいものなのか、零亜は悩んでいた。

これによって放課後どうするかという問題も気が乗らない。


「やっぱパス、ちょっと疲れたかも。」

大勢からえー?!といった声が漏れる。


残念そうに各々は教室から出ていく。

梨愛は心配そうに零亜にこれでもかというくらい近づく。

「ほっときゃいいのに、どうせ気になって見に行くんでしょ?」


涼が梨愛を背後から包むようにハグしている。

「ちょっと!やめてよ、人見てるよ!!」

露骨に嫌がる梨愛。

「いいじゃん、梨愛の彼氏である俺の特権だろ?」

それでも振りほどこうとする梨愛。


「やめなよ、彼女だとしても拒否する権利あるでしょ。梨愛嫌がってるじゃん。」

涼が睨んで零亜を見た。

「部外者なんだから当人同士の問題でしょ?宮上には関係ない。」


零亜の言葉に怒りが乗って

「そういう問題じゃない!梨愛が傷ついたらどうするの?!責任取れる?!!」


梨愛はチラっと零亜の顔を見て口角を上げるが、すぐに表情を戻す。

「ねぇ、ホントやめてくれない?!」


興が醒めたのか涼は急に熱意を失い、梨愛から離れる。

「つまんな。お前1人で帰れよ。」

教室の外へ歩を進める涼。


そのころには2人きりになっていた零亜と梨愛

教室静けさが珍しいかのように立ち尽くした。

他作品は1人称でやってるので俯瞰でみたり心境を表現するのがむずかしいです。

雑なとこがあって自分でも悩む・・

会話や状況だけで進めるのはすごく大変なのでイベントが大事だということが身にしみました。

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