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【Aルート完結】バドミントン ~2人の神童~【Bルート連載中】  作者: ルーファス
Aルートおまけ:ヤンデレの美奈子に死ぬほど愛されて眠れない隼人編
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おまけ第1話-A:私に隠れて浮気ってどういう事!?

 ぎゃーっ!!

 それは隼人の、何気無い一言から始まった悲劇だった…。


 無事に彩花が立ち直った数日後の、清々しい晴天に包まれた日曜日の朝。

 今日は隼人が学校の授業もバドミントン部の練習も休みだという事で、隼人、美奈子、玲也の須藤家3人で、地元のスーパーまで食料品や日用品などの買い出しに出かけていたのだが。


 「母さん、久しぶりにカップラーメンが食べたくなったんけど(笑)。」


 そんな事を言いながら、隼人が玲夜が押すカートの上に乗せられたカゴの中に、ニヤニヤしながら棚に積んであったカップラーメンを放り込んだ、次の瞬間。


 「…は?」


 美奈子が物凄い形相で、いきなり黒衣を発動したのだった…。


 「わあああああああああああああああああああ(泣)!!」

 「隼人君…!!私が作ったご飯が食べられないって言うの…!?」

 「え(泣)!?」

 「私の料理、そんなに不味い!?」


 隼人を壁ドン!!した美奈子が、今にもキスしてしまいそうな至近距離から、物凄い形相で隼人を睨みつけている。

 その美奈子から放たれる凄まじい威圧感に、隼人は思わずタジタジになってしまっていたのだった。


 「ちょお!!母さん!!近い近い近い近い近い(泣)!!」

 「あのね隼人君!!カップラーメンなんて身体に良くないのよ!?」

 「だ、だけど作者も、週に一度は必ず食べてるって言うし(泣)!!」

 「あんな物を週に一度も食べているからぁっ!!作者は勤務先の健康診断でぇっ!!尿酸値とコレステロールが高めの傾向にあるとか診断されたのよぉっ!!」


 サーセンwwwwフヒヒwwww


 「それなのにカップラーメンが食べたくなっただなんて!!私はこんなにも隼人君の事を愛しているというのに!!こんなにも隼人君に尽くしているというのに!!」


 練習と仕事を頑張っている隼人と玲夜の為に、自分の愛情をたっぷりと込めた美味しい手料理を、毎日毎日沢山食べさせてあげていると言うのに。

 それなのに、急にカップラーメンを食べたくなっただなんて、こんな…!!


 その隼人に対しての失望と絶望、そしてカップラーメンに対しての怒りと憎しみ。

 それが美奈子に黒衣を纏わせるという、最悪の事態を招いてしまったのだ。


 「それなのに…!!私に隠れて浮気ってどういう事!?信じられない!!」

 「いやいやいやいやいや母さん!!浮気っていうか、僕はただカップラーメンを食べたくなったって言っただけなんだけど(泣)!?」

 「やっぱりあの食べ物がいけないのね!?誰でも簡単に作れるって言うけれど、結局はジャンクフードじゃない!!あんな食べ物に隼人君と玲夜さんは傷付けさせはしない!!傷付けさせるもんですかぁっ!!」


 壁ドン!!の状態から物凄い形相で、隼人をぎゅっと抱き締める美奈子。

 美奈子の豊満な胸が隼人の胸に当たっているのだが、今の隼人にはそんな事を気にしていられる余裕など微塵も無かった。


 「ひいいいいいいいいいいいいいい(泣)!!」


 何とかして美奈子の黒衣を浄化しようと、慌てて神衣を発動した隼人だったのだが。

 当たり前の話だが最早神衣如きでは、美奈子のカップラーメンに対しての怒りと憎しみは止められなかった。止められるはずが無かった。そりゃそうだ。

 周囲の客や従業員たちが一体何事なのかと、神衣と黒衣を纏っている隼人と美奈子を、とても興味深そうに見つめていたのだが。


 「…ああ、そうだわ。最初からこうすれば良かったのよ。」


 隼人の身体を離した美奈子が、なんかもう物凄い笑顔を隼人に見せた、次の瞬間。


 「今から国王陛下に電話して、スイス全土から全てのカップラーメンを撤去させるように要請すればいいのよ。」

 「ぎぃあああああああああああああああああああああああああ(泣)!!」


 それだけ告げた美奈子がズボンのポケットからスマホを取り出し、連絡先に記載された国王陛下の名前をタップして電話を掛けた。

 なんかもう隼人の何気無い一言のせいで、スイス全土を巻き込んだ、とんでもない騒ぎになろうとしていたのだった…。


 「あ、もしもし国王陛下ですか?美奈子です。ええ、いつもお世話になっております。実はですね、突然の話なのですが、かくかくしかじか、こういう事なので、スイス中のカップラーメンを撤去して頂きたいのですが…。」

 「おおっと、それは困りますね。美奈子殿。」


 だがそこへ隼人たちの下に、カゴの中に大量のカップラーメンをぶち込んだダクネスが、物凄い笑顔で颯爽と姿を現したのだった。

 プロのアスリートとして絶対に許されない、目の前で繰り広げられている信じられない光景に、激怒した美奈子の黒衣がさらに暴走してしまう。


 「何しろカップラーメンは、私にとってのソウルフードですからね。それをスイスから消し去られるなど冗談ではありませんよ。(´・ω・`)」

 「ダクネスちゃん!!そんな物を食べているから、貴女は昨日の公式戦でエステリアちゃんに負けて、レイズちゃんに首位の座を明け渡して2位に転落したのよ!?」

 「サーセンwwwwフヒヒwwww」

 「貴女はプロのバドミントン選手なのよ!?シュバルツハーケンのエースナンバーの背番号1を六花ちゃんから継承したのよ!?それなのに、そんなジャンクフードを大量に買い込むなんて!!少しはチームのエースとしての自覚と責任を持ったらどうなの!?」


 確かに美奈子のダクネスに対する叱責は、めっちゃ正しい。

 うん、100億%正しいんだけれども…。


 「だって美奈子殿。カップラーメンは、早い!!安い!!美味い!!って言うじゃないですか。(´・ω・`)」

 「早い!!安い!!というのは同意だけど、美味い!!だけは気に入らないわね。あんなお湯を掛けただけで食べられる代物なんか、とてもじゃないけど料理とは言えないわ。やはり料理と言うのは食べてくれる人への愛情が込められていないと。」

 「愛情なら込められてますよ?工場の従業員の皆様の、安全な食品を届けようという強い愛情が。最近の食品会社は衛生管理が物凄く厳しいって聞きますからね。(´・ω・`)」

 「それは愛情じゃなくて仕事意識よ。」


 2人の主張は平行線を辿るばかりで、中々決着が見えそうになかった。

 このままでは、らちが明かない。

 そう判断したダクネスが、この場に居た誰もが予想もしなかった、とんでもない事を美奈子に対して言い出したのだった。


 「かくなる上は美奈子殿。私とバドミントンで決闘しませんか?」

 「え(泣)!?」


 いきなり無茶苦茶な事を言い出したダクネスに、思わず仰天してしまった隼人だったのだが。


 「私が勝てば作者と同じように、毎週日曜日を『カップラーメンの日』と定め、スイス国民全員が最低1食は食事の際に、必ずカップラーメンを食べる事を義務付ける物とする。」

 「はああああああああああああああああああああ(泣)!?」

 「その代わり美奈子殿が勝てば、美奈子殿のお望み通り、カップラーメンをスイス全土から消し去る物とする…これでよろしいですか?」

 「全然よろしくねえええええええええええええええ(泣)!!」


 どちらに転んでも、隼人にとっては地獄絵図である…。

 隼人はただ美奈子に対して、急にカップラーメンを食べたくなったと言ってみただけなのに。

 それなのに一体全体、どうしてこんな事になってしまったのか。


 「お聞きになられましたか国王陛下?そういう事なので私と美奈子殿で、スイスのカップラーメンの命運を賭けた決闘をしてもよろしいでしょうか?」


 ダクネスに促された美奈子が、スマホの通話モードをスピーカーに切り替えた、次の瞬間。


 『うん、ええよ。なんか面白そうだし(笑)。』

 「国王陛下ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(泣)!!」


 美奈子のスマホから飛び出した国王陛下の無責任な言葉に、隼人はOTLの姿勢になってしまったのだった…。


 『じゃあ試合会場は、シュバルツハーケンの本拠地のレイクランドアリーナでええか?お前さんたちにとってのホームグラウンドやし、丁度ええやろ?』

 「ええ、勿論構いませんよ。美奈子殿も問題ありませんね?」

 『日時の詳細に関してはシュバルツハーケンの首脳陣と相談した上で、後日改めて伝えさせて貰うわ。それじゃあな。』


 国王陛下との通話が切れた瞬間、物凄い笑顔で睨み合う美奈子とダクネス。

 その様子をOTLの姿勢になった隼人が、なんかもう泣きそうな表情で見せつけられていた。 


 「ぶっ殺してあげるわダクネスちゃん。バドミントンで。」

 「ぶっ可愛がってあげますよ美奈子殿。バドミントンで。」

 「嫌だああああああああああああああああああ(泣)!!」


 準備は整った。

 スイス全土のカップラーメンの存続を賭けた、美奈子とダクネスによるしょ~もない決闘が、このスイスの地において行われようとしていたのだった…。

 大体全部隼人が悪い。

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