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最後の勉強会

中野の家で勉強会が公立を受ける、鷹宮と三浦のための勉強会が始まった。

「わかんないとかあったらなんでも聞いてねー。」

中野が先生のように言った。

「はーい。」「わかりました」

「………あのさ」

「なに?アキラ」

「俺も付き添い!?!?」

「そうでしょ。そもそもあんたが発端でしょ」

「いや俺鷹宮とかから質問きたらわかんないかもしれないよ?」

「私もわかんないかもしれない。だけど、それは一緒に考えてこそでしょ」

「………はいはい」

そうして勉強会が始まった。


体感、世の中の勉強会の7割は短時間で終わるか、集中が切れる。特に4人も集まったらそうである。


しかし、

「中野さん。これがどう解くかわかんなくて」

「はいはい、鷹宮?あーこれは……」

エグいほどちゃんと勉強会だった。

いや、二人の時はいっつもこんな感じだったが、4人になったらきついだろう。そう考えていた自分が甘かった。

「ごめん夏山、これ教えてくんない?」

「………お前、ちゃんと勉強するんだな」

「めっちゃ失礼なこと言うじゃん。偏差値六十あるんですけど〜?」

「いやだって普段の言動とか行動がさ」

「だからそれと学力は関係ないです〜」

「普段の言動とか行動がバカっぽいのは認めるんだ」

「しまった!!」

やはりどれだけ頭が良くても三浦は三浦であった。


そして、そのまま2時間が経過する。相変わらず全員、勉強に集中していた。

「夏山さん、この国語の問題わかりますか?」

「はいはいー。ちょっと問題文見せて…………あーこれはこの直前、景色の描写が入ってるでしょ。これ情景描写じゃないの?」

「あ…確かに。ありがとうございます」

「全然いいよ。ってかそのためにここいるわけだし。」

「……あんたも教えてる姿が様になってるじゃない。」

「中野ほどじゃないよ。」

「じゃあ、そろそろ夜ご飯だけど、食べてく?」

「いや、家にご飯があるので帰ります。」

「俺も家帰るわ。また明日!!美咲と夏山!!」

そう言って鷹宮と三浦は帰り、俺と中野だけになった。

「あんたはどうする?」

「俺多分勉強会って言ったから家に飯ないんだよね。だから食べるわ」

だいたい勉強会は夜10時くらいまで缶詰状態でやらされていたため、勉強会といえばすなわち夜ご飯もここで食べる。となっていた。

「はいはい。じゃあ、飯作るから。勉強してて」

「俺らもう受験終わったよ。」

「……そうだったわ」

そうは言ったが中野が飯をつくるまで手が暇になってなぜか英単語帳を開いていた。

「あんたもまだ受験気分じゃん」

「英語なんて受験以外でも使うからいいんだよ。」

そうして、机に中野の手料理が置かれる。一人暮らしだからか、頭がいいからか、はたまたその両方か知らないが、中野の飯は基本的に美味い。

「はー。よくこんなにうめぇもん作れるなほんとに」

「レシピ通り作ってるだけだけど」

そして、すぐに料理を食べ終えてしまった

「ご馳走様。ほいこれ材料費。」

「ありがと」

材料費と称して毎回自分の分の食費を払うのも恒例となっていた。

「高校生になったら、この日常も変わるのかな。北中って全寮制だし。」

「そうかもね。だけど多分私が夕飯作るのは変わんないだろうね。」

「なんで?」

「あんたの料理してるとこ一度も見たとこないもん」

「……そうかも」

そのあと、特にやることもないので家に帰った。

2月の日本海側にしては乾いた風が、俺の肌を刺した。

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