まだ、つづく
2月19日
今日は興奮で4時に目が覚めてしまい、学校に始業30分前に登校してきた。
しかし、30分前にもかかわらず三浦も鷹宮ももうすでに着いていた。
「どうだった?」
「どうでしたか、宮創附属」
「創英大附属と創英三条と、宮大北中に受かった」
「すげぇ!3校も!!やば!!」
「共学の高校にも受かりましたか。」
「そうですよ。」
「おめでとうございます。ディ◯ニーのペアチケットもう一枚要ります?」
「まだ余ってる」
「www…まだ行ってないんですか」
「行く機会がねぇだろ!!」
宮創附属に受かったからと言って、この3人の日常が変わるわけじゃなかった。それが妙に心地よかった。
「あ……そういや合格おめでとう!!」
「そういやお前やば!!とか言っておめでとうとは言ってなかったな」
「だから言った。」
「…ありがとう」
「そういえば、二人とも受験大丈夫?」
「私は大丈夫ですよ。市内模試だと合格圏らしいです」
「すでに受かってる奴に言われるのなんか腹立つ!それはそうとして多分大丈夫!」
「三浦、逆にあんま受験終わってないやつ他人に気を配らないだろ」
「それは……そうだわ」
「わかんないとこあったら教えるから。頼ってくれよな。」
「えぇもちろん。受験終わった後の夏山をこき使ってやるぜ!!」
「はいはい。ほどほどにしろよ。」
「三科でわかんないとかあったら聞きますね。」
「げっ、鷹宮のとこの問題、宮創附属と難しさのベクトル違うから普通にむずいんだよな」
「げっ、て。まあ、その時は一緒に考えましょ」
「俺も道連れ〜!?」
「あなたから頼ってって言ったんでしょう」
「そういやそうだった。」
そう言っていると中野が教室に入ってきた。
「何なに?なんの話してんの?」
「夏山が宮創3校も合格しててすごいよなって」
「そうでしょー。うちが育てた」
「育てたって………って言いたいがあながち否定はできない」
「だけど、それに必死なくらいついて、ものにしたのはあんたの実力だからね。」
「はいはい」
「いっつも自分のこと低く見るんだから。今も『中野に育ててもらっただけ』って思ってたでしょ?」
「………………いや?」
「これは嘘ついてる時の顔だわ」
「ほらほら、あんまり騒ぐと他の人に迷惑ですよ。」
そう、自分たちの受験が終わったが、他のほとんどの人は公立高校を受験する。公立高校は2月28日。つまりほとんどの人は受験直前期なのである。
「そっか……ってかあんたらも勉強しろよ」
「嫌だね!!」
「私は…今は4人でいたいですね」
「だってよ?アキラ」
「はぁ。じゃあ今日から中野の家で勉強会するか!」
「ちょい待て!!私許可した覚えないんだけど!?」
「中野は大切な仲間を見捨てるんですかねー?」
「ぐぬぬぬ……わかったよ。放課後、勉強道具もってついてきなさい。精一杯叩き込んでやるわ」
「やったー!ありがとう美咲!!」
「三浦はうるさいから黙れ」
「なつやま〜勘弁してくれよ」
「ありがとうございます中野さん」
「だから今は静かにしなさい。」
「はーい」
そうして始業15分前になると、またガラガラと扉を開ける音がした
「先輩!!」
村上の声が教室に響いた。そして、デカすぎたことを反省してか、俺の方へ近寄ってきた
「宮創附属、受かったんですか?」
「うん。創英大附属と、創英三条と宮大北中」
「三校も!!すごいですね。」
「正直最後の宮大北中は自信なかったから受かってびっくりしてる。」
「どこいくんですか?」
「宮大北中にもう入学手続きしたよ。」
「中野さんと一緒ですか?」
「………へ?それ聞く?まあ、一緒…だよ」
「よかったですね。北中でも頑張ってください」
「うん。ありがとう。」
「じゃあ失礼しました!」
そう言って扉を閉めて出ていった。
まだまだ日常は続きそうな気がした。




