靄
10月3日の投稿をしていませんでした。申し訳ないです。なので10・12・15・18で投稿致します
2月13日、4校目 宮本実業学校
3日ぶりの共学の高校である。当然のように中野と一緒に向かう
「……ふふっ、わかりやすっ……」
「なにが?」
「いやいや、なんでもない。」
そんな会話をしていると、いつのまにか実業の門の前までついていた。
宮本実業高校は受験票にあらかじめ教室が記されていた
「中野、受験票確認して、どこ?」
「東棟の303教室だけど?」
「俺北棟の255教室だわ」
「じゃあ教室は違うね。」
「ここで一回別れるのか。じゃあまた数時間後。」
「そうだね。ちゃんと頑張りなよ〜」
「わかってるって。」
そうして席に着き単語帳を開く。だけど
「あれ。なんか出てこない。」
なぜか何度もやった単語帳なのに、答えるのがワンテンポ遅れる。いつもはすぐに出るのに。
最悪なことに、それは試験が始まっても治らなかった。
(やばい。公式は覚えてるのに。なぜか立式できない。あと計算だけなのになぜか計算が遅くなってる。)
(だめだ、この漢字どこかで見たことあるのに、出てこない。)
その日の時間は最悪な結果に終わった。
「中野。どうだった?」
「あんた。失敗したでしょ。声でわかる。」
「いや、だから中野はどうだったの?」
「私はまあまあできた。それより、何ができなかった?」
「いや、俺のことはいいから……ほら早くしないと電車行っちゃうよ?次30分後」
スマホを持ってマップを開いたフリをして嘘をつく。中野に悟られたくない。知られなくない。今日が最悪だったこと。
「嘘つかないで。ここの駅は日中でも10分に一本。きたことあるからわかる。」
しかし、中野の前ではそんな作戦すぐに見破られてしまった。
「何があったの。おしえて。じゃないとあんたのことだからなんも対策せずに5校目6校目受けるでしょ。」
「…………………」
何も言い返すことができなかった。
「言ってよ。私達の仲じゃん。」
「………頭に靄がかかるような感じがした。それが試験中ずっと続いて、それで試験に集中できなかった。」
「………そう。」
「だから、たぶん、ここは落ちた。」
「………ありがとう。言ってくれて。」
普通、中野にありがとうって言われると嬉しくなる。だけど、今は何も感じない。
「アキラ。私決めた」
「何?」
「明日の創英高田。私受けないわ。」
「……………は?」
「だから明日の試験は受けない。だからあんたも創英高田はうけないで、明後日の北中に集中しな。」
「……………え?ちゃんと説明して。」
「アキラが感じてるのは受験疲れ。そりゃ4日連続で受験してるんだから疲れる。だから、明日は受験に行かずに休んだ方がいい。」
「そうか………でも、なんで中野まで休むんだ。」
「だって別に宮創附属の中で一校はもう確実に受かってるだろうし?いいかなーって」
「余裕ありすぎませんか?羨ま◯にそう」
「あと、私が行くってなったらあんたどうせ行くでしょ。」
「………………………そんなことない」
「……そう。でも私はもう行かないから。」




