日進月歩
創英大附属に行くと言った日から1ヶ月が経った。
「今日は模試の過去問をやるよ」
「わかりましたよ」
もう勉強するのも慣れてきていた
この問題も余裕だ。
余裕だよな?
うん?間違えてない?ん?
「はい終わり。回収するよ」
「いや多分間違えてて!すぐ終わるから!」
「ダメです」
「え〜」
中野が採点する。バツの方が明らかに多い。
前のテストだとだいぶ解けてたのに。
「三教科合計で148点、なんでこんな低くなってんのか答案見返してきなさい」
そうして渡された答案を凝視する。
これは掛け算の間違い。これは…最後にyesterdayついてるから過去形だ。これもできたはずなのに…。
これよく考えたらこうすれば解けるじゃん…。
過去の自分に腹が立ってくる
見たらすぐにわかるのが余計に苛立つ
「…」
「もう私からいう必要ないね」
「もう一回、もう一回すれば200点いける」
「やっても意味ない」
「何が意味ないんだ。このケアレスミスだらけの答案の方が現状をしっかり反映してない」
「もう一回やる時はケアレスミスしないよう気をつけるかもしれない。けどそれで満足いく結果になったら次は気をつけないでしょ?あんたはしっかりケアレスミスしないためにしっかり対策を立てるのが最優先。」
ぐうの音も出ない。
教室のニゲラの花がこっちを向いている。
「わかった。普段の問題からしっかり見直しして、ケアレスミスが起こんないようにする。」
「辛いし、つまんないと思うけど頑張って」
中野の励ましが身に染みる。
タワーは今日は少し遠い。だけど、足を止める理由にはならない。




