まだ届かないけど
中野と一緒に勉強してから7日目となった
「もう1週間経ったのか」
「地獄の1週間だった」
「あんたが始めた物語でしょ」
「そうだけどさぁ」
そんなことを言いながらカバンから何かを取り出す
「じゃーん。テスト!自作しました」
「いらねえ」
「1週間の成果確認したほうがモチベ上がるよ」
なんて言われ、そのテストを解いてみることにした
「えっ、結構解けてるな」
中野のその言葉で妙に嬉しくなる
「三教科合計で249点、一応180点くらいのつもりで作ったからやった内容は相当理解できてる。偏差値61ってとこかな?」
勉強面で初めて褒めてもらった気がする
「だけどケアレスミスが多い。見直ししなさい」
図星だった。でもまあ内容理解してるし?
「まあでも明日から結構内容ガンガン進めてもいいね」
どうやら喜んでる暇なんてないようだ
「ご褒美とかは…?」
「ないです。」
「…ハイ」
「あんたから始めたんでしょうが」
「ソウデスネ」
前に進んでるというのは事実らしい。
しかし、偏差値61。中野の予想が当たっていればまだ13も残ってる。
ふと窓の方を見る。
今日はタワーがいつもより近く見えた。けどまだ登れない。
「じゃあ今日やらなかった分。明日までにやっといて」
「え?宿題?」
「あんた家帰ってもゲームしかしてないでしょ」
「イヤベンキョウモシテマス」
「嘘つけ。やってこい!」
今日も中野さんは厳しかった。しかし、少し距離が縮まった気がする。




