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夕暮れの暖かさ

そうして結果発表がされる。

「第1学年、銅賞。1年4組」ウォォォォォ

こんな感じで、どこクラスも喜びを表現している。

そして、ついに3年生である

「第3学年、銅賞3年……3組」シャァァァァァ

中野の方を向くと、両手で祈るポーズで金賞を願っている。

「美咲。どんな結果でも喜ぶんじゃないのか?」

「そうだけど金賞取りたいじゃん……」

「第3学年、銀賞3年……5組」オォォォォォ

残るは1組、4組、そして、我らが2組である。

中野は祈るポーズ。三浦は審査員の方を凝視していて、鷹宮は体がプルプル震えていた。

「第3学年、金賞は……」

司会の声が止まる。

「3年………」

かつてないほどの緊張感が2組を襲う。もう全員足がプルプルだった。


「2組!!」

「しゃあぁぁぁぁぁ!!」「オラァァァ!!」

「2組の実力じゃぁぁぁぁ!」「ウォォォ(覚醒)」

中野の方を見る。すると感極まって泣いてしまっていた。

「……嬉しい……みんなで……取れて」

「勝った奴が泣くなよ……喜べ、全力で。」

「喜んでるよ…全力で……」

中野の手を取り、高く突き上げた。

「オラァァァ金賞だ!」

「しゃあぁぁぁぁ」「ウワァァァァァァ(発狂)」

さらにクラスの喜びが爆発した。

その後1分くらいは喜んでいて、中野が

「流石にそろそろ静かに」

って言ってやっと収まった。

授賞式。トロフィーと賞状が授与され、中野と鷹宮が受け取ることになった。

ちなみに

「受け取る時は静かにしてね。」

との中野からのお達しがきた。

中野にトロフィーが渡った

声には出さないが、鼓膜を叩き割るような猛烈な拍手がホールに響いた。20秒ほど続いた。

鷹宮に賞状が渡る

中野の時と同様にデケェ拍手が十数秒続いた。

最後、講評がなされる。

「3年の2組。金賞にしましたが、特に他のクラスよりも一歩飛び抜けていました。自分たちのためだけじゃない。ホールにいる人たちに届ける。そう言う意思が伝わる合唱でした。」

女子は号泣、男子は嬉しさで体をブンブン振り回していた。

そして合唱コンクールは大成功に終わったが、

「合唱コンクールだからって生徒会の仕事ないと思ってた?」

「カエラセテ。まじで」

ホールの片付けを生徒会役員が手伝いことになった。

「村上さん、そういや合唱コンクールは体育祭より仕事なかったですね。」

「なんでかわかりますか?」

「………?わからん」

「毎年、生徒会役員が合唱コンクールに熱を入れすぎて仕事を忘れるからです。

「へ?」

「2年前までありましたが、2年前も3年前も4年前も、仕事を忘れてる人がいます。」

「………ww、まじで?」

「はい。」

「wwww」

「片付けしますよ。」

「わかってるって。」

結局片付けが終わるまで40分くらいかかった。

「合唱コンも生徒会だけ別かよ」

「合唱コンの喜びは明日分かち合えばいいでしょ」

「熱冷めちゃうよ。」

そんな話をしながらホールを出ると、夕暮れの広場に、2組が全員残っていた。

「来た!!中野と夏山!!」

「中野!胴上げするぞ!!」

「え?待って?胴上げ?」

『バンザーイ!!バンザーイ!バンザーイ!!!』

「中野は好かれてるな。」

「夏山もだよ。ほら胴上げの準備しろ!!」

「ゑ?」

『バンザーイ!バンザーイ!!バンザーイ!!!』

体が宙に浮く。胴上げなんて人生で初めてだった。

それはとても、暖かかった。

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