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新緑と生徒会

「アキラ、生徒会やらん?」

「は?」

この学校の生徒会は5月と11月の2回改選がある。そしてもうそろそろ5月の改選で人がいないからやってみない?と言う話らしい。にしても中野にしては強引である。

「そんな唐突な」

「だってまじで断られすぎて今あんたで十二人目だよ?」

素直にかわいそうとは思った。こんなに切羽詰まってる中野は初めて見たかもしれない。

「でも俺時間ないよ。宮創附属の対策しなきゃだし」

「私が生徒会の時間取り返す為に教えるから」

「てか前やってたやつは?」

「そいつも受験に集中するからって辞めるって」

「だとしても、役職は?」

「副会長」

「副会長!?」

「会長が私、副会長がいなくて会計・3年書記が定数ギリギリ、2年書記が倍率2倍。だから副会長」

「副会長2年にやらせれば?」

「制度的にできないの!!」

「ってか普段お前と関わってる俺に副会長させると独裁みたいに言われるんじゃない?」

「だったら立候補しろよって言えばいいの!で、受けてくれる?yesかはいで答えて!」

「えぇ…」

とは言っても、中野にじっと見つめられると断れない。

「わかったよ。やりゃあいいんだろ?ちゃんと教えてくれよ。」

「いいの!?ありがとう」

めっちゃ白々しく反応してるが、絶対に受けてほしい時いつもそうしている。だから絶対にわかってやっている。

そして生徒会選挙。候補者がいないから頼まれたのだから当然ではあるが当選した。ちなみに会長候補が一人でてきて、中野が「定員足りなかったんだから副会長で立候補しろよ!」と憤慨していたが、無事に中野が当選した。


「と言うことで、第39代後期生徒会、最初の会議を始めます。」

『お願いします』

「司会を務めさせていただきます。生徒会長の中野美咲です。よろしくお願いします」

………

思っていたよりも結構堅い感じなんだな。…っというか、こんなに真面目な中野、久しぶりに見た気がする。

「ってことでまず体育祭かな。村上さん、各委員会の役割分担どうなってる」

「はい。基本的に去年と同じ役割分担になっていますが、生徒数増加による保護者数の増加の対策として、図書委員と風紀委員に保護者に対する呼びかけなどをしてもらう予定です」

やっぱりみんなしっかりしてるな。

「あと、体育祭の動線について。駐輪場にする中庭と、駐車場の保護者が合流するここ。通路が狭いので雨天時は混雑する可能性がありますが、代案ありますか?」

………何を言ってるのか理解ができない。こんなことまでしてたんだな。

「ごめん、ちょっと説明してくれない?」

「あ。副会長は今回の5月新入でしたね。この資料にまとめてあるので読んでください」

資料には晴天時、雨天時に分かれていて、しっかりそれぞれに動線や生徒の位置が書いてある。

「生徒会ってこんなことまでするんだ……」

思わずそんな言葉をこぼしてしまった。

「この学校は生徒自治を大切にしてるので仕事は他の学校に比べて多いですよ。」

「知らなかったな。ありがとう村上さん」

そんなこんなで会議が終わったものの、何を言ってるのかさっぱり理解ができなかった。

資料をみる。………が、やっぱり分からん

「あの……村上さん」

「どうしましたか?」

「あの動線の話、要約してくれないかな。わかんなくて。」

「動線については雨天時には駐車場と駐輪場で別の動線にすることになりました。雨天時の動線は校舎を回る感じで、地図のこの辺りを通ります」

さすが生徒会役員、説明が上手である

「わかった。ありがとう」

「お役に立てて何よりです。」

「……すごいね、生徒会って。名前だけかと思ってたよ。」

「ありがとうございます。先輩も頑張ってくださいね。」

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