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届きそう

「まもなく、京都、京都です」

山科の山を抜けて、千年の都、京都に着く。

「ふわぁー京都到着!」

「そうだな」

ホームには修学旅行生の制服が溢れていた

京都タワーが眼前に聳え立つ

あのタワーよりも小さいけれど、景色は良さそうだ。

「1日目はどこ行くの?」

「まってしおり見てる。こっから奈良だわ」

「まだ移動なのー?」

「バスで移動したら観光だから」

そうして観光バスに乗る

「カラオケ大会ー!みんなで歌お〜」

また中野が暴れている

「夏山〜いけよ〜」

三浦がけしかけてくる

「いけっていうなら自分が行く覚悟はあるんだな?」

「…あぁやってやるよ。行くぜ!」

三浦が手を挙げる

「はいじゃあ三浦くん、どうぞ」

イントロが流れる

今は季節外れの夏の曲だった。

だけど開始3秒で一気に夏に引きづり込まれるような気がした。

そして歌い始める。

まっすぐで芯のある声。夏の曲にあった歌声が、聴いたこともないのになぜかノれる。

サビに入った瞬間、空気が一段明るくなった気がした。

どこからか手拍子が入る

それがバス全体に広がった。

三浦のカラオケは大盛況で幕を閉じた。

「お前…すごいな」

「それほどでもー。勉強する間を惜しんでしてるから!」

「勉強しろよ!」


「まもなく奈良公園に着きます」

「やっとだ〜座りっぱなしで疲れた」

「奈良公園だと…鹿とかか?」

「そうだね」

バスを降りると、すぐに鹿が見えた

「あれじゃない?鹿?はやく鹿せんべい買ってあげなきゃ」

「鹿せんべい別に義務ではないな」

「でもせっかくきて買わないのはもったいないでしょ!」

「じゃあ俺も買うわ!」

「全く…中野も三浦もかっちゃって」

「鹿せんべいあげんの意外と楽しいよ!」

「よかったね。俺先に大仏見てきますー」

「班行動だからダメ!ちゃんと鹿せんべいあげんの見てて」

「はいはい」

「はいは一回!」


中野と三浦が鹿せんべいをあげ終わりやっと大仏を見る

「これが大仏?思ってたよりもでかいわ」

「こんな大きいのか!」

2人はそう言っていたが、

あのタワーと比べると、ギリギリ届きそうだ。

人類は、この大仏から、いろんな建物を経てあのタワーを作ったのだろう。

俺も、届きそうな高さから始めようか

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