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分かり合えない
結果が返された翌日
教室にはあいつが立っていた
「県内模試の結果はどうでしたか?」
「偏差値68、で?」
「ただ聞きたかっただけですよ。前から結構上がりましたね」
「そうだけど。あんたは?」
「偏差値69」
「1しか差ないじゃん。12月までには抜かしてやるよ」
「そんなにペアチケット欲しいですか?」
「違う。あんたの負け顔を見たいだけだ」
やっぱり鷹宮といるとストレスが溜まる
「結果も聞いたんだしさっさと帰ってくれない?」
「いや、もうちょっとききたいことがあります」
「なに?」
「最近少しは勉強するようになりましたね」
「だいぶ勉強してるつもりなのだが」
「でも、私はそれ以上に、やっているつもりです」
「どんな方法を使ったんです?」
「何その言い方。不正してるとでも?」
「そうは言ってません。どうやったのか、知りたいだけです」
その瞬間、中野が入ってくる。
「あんたまた鷹宮と喧嘩してんの?」
「そんなに口悪く言ってるつもりはないのだが」
「やっぱり、中野さんですか?」
「中野に頼りきってはない」
「じゃあ何したんですか?」
「いちいち嫌味ったらしいんだよ」
「まったく…志望校違うんだから仲良くしなよ」
「そこじゃない」
「私は、ただ……」
「はいはい、仲良くしてね」
『………』
分かり合えない。あいつも分かってるはずだ。
なのに、なんで関わってくるんだよ




