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頂
今日はハイキングに行くらしい
「ハイキングかぁ楽しみ!」
「感想が小学生レベルになってるぞ」
中野をなだめながら支度をする
でもそんな中野に胸が高鳴る
「中野からわざわざこっちの部屋まで来て〜2人はどこまでいったの?」
「別に友達だ!うるさい!」
三浦はいつも邪魔してくる
…けど少し安心感がある
蝉が鳴いている
木が生い茂っている
いるだけで疲れてしまいそうな森の中
俺は仲間と共に一時間山を登っている
「あんた遅いよー」
「中野が早ぇのよ、大量無尽蔵か?」
「私、体力テストで1500m5分半だよ」
「ほんまに…バケモンじゃねぇか」
「アキラ!!お前の体力はそんなもんか!!」
「三浦はほんま黙って?」
「え〜、ここくらいしかアキラに勝ってるとかないのに」
「お前はもっと…勉強しろ」
「息切れてるよ〜」
「だまれ!」
「こわ〜」
何を隠そう、俺は体力がない。
部活は文化部だし体力テストはE評価
体育は技能Bで毎回5を逃している
「はぁ…はぁ…もうそろそろ頂上?」
「まだ後1kmくらいあるよ」
「帰らせていただきます」
「帰んな!!」
「旅行で初めて中野がツッコんだ」
そんなこんなでやっと山頂が見えた。
「ほら、こっちこっち」
中野が手を振る
「やっと頂上か」
一面緑の大自然
人一倍きつかった分の感情がある
「うわ〜綺麗」
と中野がつぶやく
俺はその横顔から目が離せなかった




