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同じ釜の飯
「うわぁ〜空気が澄んでる〜!」
「ここまで自然豊かなところに来るのは初めてかもしれない」
中野は絵に描いたような笑顔を見せながら周りを見渡す
「今日から2泊3日か〜」
「あんま浮かれすぎるなよ」
つられて辺りを見回す
泊まる山小屋以外、見える限りは山。タワーは見えない
むしろ今はこれがちょうどいい
「飯盒炊爨の準備しとけよ〜」
先生の声が響く
「飯盒炊爨の容器なのか?これ」
「そうだよ、はよ準備してこい」
三浦は相変わらずだ
俺は米を研ぐ係である
米の入っている容器に手を入れた
「冷た!」
「そんなこと言われても」
氷水じゃないのか?これ
「氷入れといたよ」
「三浦さん?どうしていれたのかな?」
「冷たい方がいいかなって思って…」
後で覚えてろ…
「ご飯完成!!美味しそう!」
「中野さん号令かけるんじゃないの」
「そうだった」
中野が前に立つ
「みなさん!食材に感謝して」
『いただきます』
ご飯を口に運ぶ。笑みが溢れる
「美味しい!」
中野が微笑む
つられて、また笑い顔になる
キャンプファイヤーの焚き火が燃え始めていた




