広がる
2階に上がるとペンギンの実寸大パネルが置かれていた
また、ペンギンの家系図も置かれていた
どうやらここの水族館はペンギンが有名なようだ
「ペンギンと写真とろ〜」
中野は無垢な笑みを浮かべている
まるで別人だ
少し進むとデンキウナギの放電シミュレーションがあった
「デンキウナギって何Vくらい放つんだ?」
「800Vにもなるんだって家庭用の電気は100Vだから8倍」
なんて恐ろしい生物なんだ
一撃で獲物も気絶するのも納得である
「うわっ802Vだって」
中野が驚く
俺の気分転換にってきたのに中野の方が楽しんでいる
でもそんな中野を見て、少し微笑む
「最後はペンギンだね」
ペンギン広場に出る
ペンギン広場は外であるため眺望が良かった
「向こうに島が見えるよ!」
まじで無邪気だな別人か?
「綺麗な海だな」
「船旅にも行きたくなっちゃう」
海はどこまでも続いていた。終わりが見えない。
「どうでした?水族館は」
「まあ…良かったんじゃない?」
「何その反応」
「中野の方がウッキウキで置いてけぼりだったからですぅ」
「そんなことないでしょ」
中野の頬が膨らむ
「あと…勉強からしっかり切り離して楽しめた?」
「まあ…」
案の定中野は帰りの電車で寝ていた
右肩に中野が乗っかる
「まったく…」
そんな中野に呆れつつも
「水族館楽しかった」
そんな言葉をかけるのだった
海は、どこまでも広がっていた




