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38.目覚めの一杯

 旅行の時はなぜか早く目が覚める。

 眠れぬ夜を過ごした組長は縁側で缶ビール片手に電子タバコをくわえた。

「おはよう」

 古谷と小松は朝風呂へ。日下部は一服のためロビーへ降りる。


 風呂から戻って来た小松が冷蔵庫を開ける。

「ビール飲んでもいいっすか?」


 時を同じくして女性陣の部屋でも当たり前のように美子が缶ビールを手に取る。景気よくプルトップを開ける。

「美味しい」

 満足そうに笑みを浮かべる。


 朝食まではまだ時間がある。




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