前へ目次 次へ 37/56 37.眠れぬ夜 女性陣が部屋から居なくなると、早かった。古谷が布団の潜り込み、日下部も布団の上に倒れ込んだ。 「冷房消した方がいいよね」 そんな組長の声が聞こえる。 「そうだね…」 次の瞬間、鼾の和音が夜の金沢を彩る…。 「彩ってねえ! これじゃあ眠れん」 タイミングを逸した組長は明け方まで眠れずじまい。 ようやくうとうとし始めたところで小松がのそっと起き上がる。トイレに行くため襖戸を開ける。つけっ放しの灯りが差し込む。 ああ…。