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第8話:街の騒動と、仮面の中の頭痛


翌日。二人は『禁断の魔道書』の情報が集まるという交易都市へと到着した。

シンの禍々しい漆黒の鎧と十字架の棺に、街の人々は怯えて道をあけるが……その緊張感は、隣にいるミキのせいで一瞬でぶち壊される。

「わあ、大きな街! ……きゃあっ!?」

街の広場に入るなり、ミキは露店の看板に激突。

弾みで、シンのマントの紐がまたしても解け、豊満な胸元が露店のおじさんの目の前で大解放された。

「ぶふぉっ!? なんて破廉恥な……!」

「ひゃんっ! 違うんです、これはラッキースケベ……じゃなくて、不可抗力で!」

「おい、そこの黒ずくめの旦那! あんたこんなナイスバディな奥さん連れて、大層なご身分だな!」

露店のおじさんたちのからかいの声に、街中の注目が集まる。

シンは仮面の中で、人生で一番の頭痛を感じていた。

「違う、俺はこの女の夫ではない……」

「えっ、夫じゃない!? じゃあ、その背中の大きな箱(棺桶)は、奥さんとの夜のプレイ用の道具かい!?」

「なっ、貴様、何を――!」

普段なら一瞬で相手を塵にしているはずのシンが、あまりの羞恥とバカバカしさに魔法を撃つタイミングを失っている。

ミキは「奥さん」と言われて内心めちゃくちゃ喜びつつも、「シン、早くここから逃げましょうっ!」とシンの腕に抱きついた。その際、彼女の柔らかいお椀がシンの二の腕にギューッと押し付けられ、シンは仮面の中で完全に真っ赤になってフリーズするのだった。

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