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ハレー彗星

原稿用紙ちょうど一枚の超超短編です。

 星よ。無数の星が空を渡った。流れ星だった。ひとつ、流れてはまたひとつ、流れた。僕はこの世で美しいものを三つあげよと言われたらそのうちひとつは「星」と答えるだろう。あとの二つはその時の気分によって変わるが星だけは絶対だった。

 地球上の空気を奪って通り過ぎる。明治時代の人は本気でそう思っていたらしい。僕が小学校五年の時、ハレー彗星が来ると言われた。その時ドラえもんの話の一つにその明治時代の迷信の話が描かれていた。のび太は顔を洗面器につけて息を止める練習を、他の登場人物は自転車のチューブを買い漁ったりした。ま、金持ちしかできないだろうからスネ夫だろうけど。小学校五年の時の僕は寝ないでハレー彗星の来るのを待った。よもすがら星空を見上げていた。記憶の果てでは見たという記憶はない。

ありがとうございました。

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