奈良子
これは知り合いの恋愛を書いた物語です。原稿用紙四枚程度です。ペラ一シリーズにしては長い方ですね。
奈良子。君の名前を心の中で呟く。いつからだろう、君に僕は心を奪われてしまった。
ねえ、君は一体どうしたいの?
奈良子とは三回喧嘩をした。そうして仲直りをして今に至る。
僕は朝、君の
「おはよう」
のラインで一日が始まる。
そうして、君の
「おやすみ」
で一日が終わる。
おはようからおやすみまであなたの暮らしを見つめるライオン。ストーカーやないかい! と叫ぶ君の声が聞こえる。
もとい。
君からラインが来た時の僕は心が踊っているよ。
僕は君の過去に嫉妬している。ねえ、どんな彼氏とどんな付き合いをしてきたの?
でもね、聞くのは辛いから言わないでね。
僕は今の君が好きなんだ。過去の君は君の胸の中だけにしまっておいてね。
ラインの君は本当の君だから、僕は安心してラインができるんだよ。
「今から買い物に行くね」
そんな他愛もないことをラインしてくる君を僕は好きだ。
僕の中でもう一人の僕が囁く。
「今日こそ言えよ」
僕はまだ君に僕の本当の気持ちを言ったことがない。伝えて壊れてしまうのが怖くて。
早くライン来ないかな。そんなことばかりを考えてしまうから、僕の頭はバカになっちゃいそうだよ。
「恒くん、大好きだよ」
そんなラインが届くといいな。
君は一体僕のことをどう思ってるのかな?
僕?
僕は奈良子、君のことが好きだよ。
やめ?
何を止めるの?
ゆめ?
そうだね、今のゆめは君と一緒にいることかな。
よめ?
よめのことは。
ていうか、何? その、やめ、ゆめ、よめのヤ行の活用は?
君が僕をダメにしちまうんだ。
触れたいよ。
小さなその肩を抱きしめたい。君にいつだって夢中の僕なのさ。
「今すぐ会いたいよ」
どうして、意地悪な君だね。今は深夜二時だよ。会えるわけないでしょ。
それとも何かい?
あ、そうか。その方法があったか。
電話だね。
ベルってやつはすごいよね。こんな電話なんてものを発明したんだから。
例え500マイル離れてても、夜が来てまた。それはアルフィーだね。
ある日、森の中、奈良子に出会った。花さく森の道、奈良子に出会った。
お嬢さん。お逃げなさい。
僕は狼だよ。
狼の僕は君を喰っちまうのさ。
だから逃げるんだ。
でも、逃げても無駄だよ。
君は僕に夢中なのさ。
だから、言うよ。
ずっと、そばにいて。
ステイ・ウィズ・ミー(了)
最後までお読みいただきありがとうございました。




