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歴史
これも続きを書くかもしれません。今はペラ一にしておきます。
「今その時代?」
これは、と或る精神病院に入院している宮下光一の口癖だった。
光一にはこんな妄想があった。というより本人にとっては信じていることだから、医者が「妄想」で片付けていいものではない。
光一は幼少の頃、ベッドの横に貼られた世界地図を見て、南アメリカとアフリカが一つにくっついていたんじゃないか、と思った。海岸線を辿ると確かにそうとも取れる。また、光一はこんなことも考えていた。日本の歴史を見ても、異様に縄文時代が長く、ついで弥生時代、となって、最近の令和はたったの八年だということ。これを人の人生に重ね合わせてみた。二十歳までの二十年間は長い。それに比べて六〇歳から八十歳までは短い。それと歴史年表を合わせてみると、時間の感覚というのはこの歴史に重ね合わせることができるのではないか、と。八十歳の一年分は、一歳児の八十年分であると。(了)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




