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私は立つ。
私は立つ。南の風に吹かれた大地に。夕暮れ時、大阪の街は空を茜色に染める太陽が西に沈みゆく。誰彼となく、家路に急ぐ。
私は待つ。ただただ貴方の帰りを。夕飯の準備をしながら。
私は聞く。街の喧騒に耳を傾け、貴方の車のエンジン音で帰ってきたのがわかるから。ただただ聞いて、聞いて、耳をそばだてる。
私は見る。貴方が帰ってきた玄関口で貴方を迎えて。その一瞬一瞬が私にとって大切な毎日。
私は羽織る。あなたがくれたジャケットを、擦れ切ったデニムのジャケットを。
私は匂う。今日の晩御飯は何かな? って当てるのが得意になった。今日は肉じゃがかな?(了)




