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俺は猫や

これも二枚程度かな。書き出しです。

 俺は猫や。誰が何と言おうと猫や。自分のことを吾輩なんていう猫は俺は嫌いや。どうもしみったれとるし、文学気取りで嫌気がさす。俺の名前は内緒や、内緒。秘密。でも少しだけヒントあげるとすると、偶然つけられた名前やっちゅーことだけは教えておく。それとあれや、俺の機嫌を取ろうと思ったら、花鰹はながつおの一番高いやつ食わしとうたらそれでええ。

 俺にも家族が居るんや。婆さんと爺さんと、中年のおっさん一人や。そいつらは人間ていう、まあ怠けた商売しとる。ま、あいつらから見たら俺らの方が年がら年中寝ていて、「気楽でいいわね」とか抜かしよる。何を言ってるんや。こちとら忙しいんや。どこの誰や、今、「猫の手も借りたい」って言うた奴、出てこい。そんなダジャレは通用せんぞ。いいか、猫の歴史も昭和から見るだけでも随分と変わってきとる。ある時は学ラン着せられて、バイクに跨り、それを免許証にされたり。ある時は女のコに会員番号をつけて、アイドルを結成したり。キティちゃんやらとて猫の仲間やさかいな。猫言うたら、未来から来たロボットもおるわな。ドラえもん言うて。便利な道具を出してくれる。残念ながら、今の俺の世代ではあんなことは無理やけどな。

 話がそれてしもうたやないかい。こんな大阪弁喋っとったら『ジャリン子チエ』の猫みたいやな、この辺で終わるわ。(了)

ありがとうございました。

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