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紅玉
短いですね。このぐらいの短いのがトレーニングにはいいですね。
10枚は書き捨てるにはもったいないです。
もっとあの時……
後悔というのはこういうことを言うんだな。
りんごの中でも紅玉を一段好んだ母だった。幼時、風邪をひくと母は決まってりんごをすりおろして飲ませてくれた。氷水の入った盥に手ぬぐいを潜らせ、固く絞って僕の頭を冷やしてくれた。僕は風邪をひくことをまんざら嫌いはしなかった。
今でも果物屋の店頭に並ぶりんごを見ると、それが紅玉なのか他の品種かを見分けることは僕にはできないが、母のことを思い出す。
夏休み。母は幼き僕と妹を連れて母の実家に連れて行った。母と歩く裏の山が好きだった。大きな池があった。それは幼い二人にとってはまるで海のようだった。(了)
ありがとうございました。




