24/69
銀閣寺
三島由紀夫の『金閣寺』があるなら『銀閣寺』もあっていいでしょう。
無知なもので、もしかしたら有名なのですでにあるかもしれません。悪しからず。
『銀閣寺』
冬は雪。雪の綿を被った金閣の派手な美しさに較べれば、焦げ茶色の屋根を冠した銀閣は地味かもしれない。あるいは慈悲さゆえの美しさを持っているとするならば、それが真の美しさであって、飾られた美で汚された美しさではない。
とりわけ入ってすぐのプリンのような形の砂山にはこころを奪われる。
銀河を旅する銀河鉄道のように、空を渡っていけたら、なんて浪漫チックな空想もしたりする。
とはいえ恋している時は不安でいっぱいで、それどころではない。
不惑を迎え、自分の生き方が定まったようで、五十路になった今でも定まらない。
金閣のように、つまり派手に生きるのか、銀閣のように地味でも着実に生きるのか。
さあ、その手に託された。(了)
ありがとうございました。




