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カーラジオ
400字ぐらいです。
カーラジオから流れるロックンロール。エレキギターの音色がキュイーンと脳の中を駆け巡る。ドラムとベースのリズム隊の低音がドドドドと腹の底まで響いてくる。ボーカルの透き通った声が耳に心地よい。
ハンドルを握る手は少し汗まみれで、ダッシュボードに置いたウェットティッシュに手を伸ばす。ハンドルを拭って屑かごに入れる。
彼女はさっきまではしゃいでいた疲れが出たのか、首を窓際に預けてスヤスヤと眠っている。山間のハイウェイは真っ直ぐでハンドル捌きも特に必要なくただ前を向いて握っているだけなので退屈になる。
僕はネクタイを緩めてワイシャツの第一ボタンを外した。そうして寝ている彼女にそれとなくトイレ休憩はしなくてもいいか、と尋ねるように呟いたが、彼女は大丈夫、という意味で「ふん」と相槌を打った。
ミラー越しに見える山の上に建ったマンションを見て、この辺も開けてきたな、と思ったのだった。(了)
優先順位がありまして、
1:文学賞むけの作品
2:『潤んだ瞳の輝き』短編10枚の作品
3:ペラ一書き出し純文学。
頻度としては、3、2、1の順です。




