第30話 再び紹介所にて
どうにか30話まで来れました。
もう少し毎日更新を頑張っていこうと思います。
朝一番で紹介所に行くと、いきなり2階の部屋に案内された。
そう言えば前もスキルの話をしたらこの部屋に通されたっけ。
「久しぶりだな、ミコト。よく来てくれた。前回の護衛任務では大分活躍したみたいだが、その後特に依頼も受けていないようだがどうしていたんだ?」
「たっぷり稼いだんで社会科見学と修行ってところですね。前回の依頼は結果としてはうまく行きましたが、危ないところもあったので。」
「なるほど、ロジンパックがかなりミコトのことを絶賛していたからな。まだ小さな女の子なのに凄いとな。それでも慢心せずに修行なんて感心だな。」
「ロジンパックの方々にはお世話になりました。道中で一緒に倒した素材の売却代金も譲って頂いたので本当にありがたいです。お陰でお金に余裕ができて修行に集中できました。」
「そうか、しかしロジンパックの奴らはやはり公平だな。この辺りが信用が高い所以な訳だが、他の奴らにも見習って欲しいもんだ。とはいえ、その後の打ち上げで大分ミコトに散財させてしまったと反省しておったわ。闘技場でも危ない目に遭わせたと反省していたしな。相当気に入られたみたいだな。」
「ええ、また一緒に護衛依頼受けないかと言われました。」
「そうかそうか、回復スキル持ちは護衛や討伐依頼の時には本当に貴重だからな。それはそうと、その杖は見慣れないけどどうしたんだ?」
「この杖は私が回復スキルをより効率よく使えるように改造したんです。」
ちなみに、休憩時間に以前チルチルに生命の玉を使った首飾りをプレゼントした時に『生命の玉は実は形を変えられる』ということに気が付いたので、そっちの工夫も進めていた。
具体的には杖の先端に生命の玉を沢山結合して大きくした虹色に輝く生命の玉を付けた杖を作り、手甲やブルブルの鞍などの内側の見えないところに薄く布状に変形させた生命の玉を張り付けた。
杖は回復を行う時にそれっぽく見えるし、装備はいざという時に命を守るためだ。
もちろん、チルチルとお揃いの首飾りは私もブルブルもしている。
これで大事な仲間はきっと守れるはずだ。
目敏い所長はこれに気付いたという訳だ。
「ふむ、それにしても美しい珠だな。王族や貴族が欲しいと言ってきそうだ。」
「残念ですが、これは私のスキル発動に必要なものなのでお売りすることはできません。それよりも呼び出したってことは私に何か用事があったのではないですか?」
「おお、すまんすまん。つい久しぶりなので世間話をしてしまったよ。実は指名依頼をお願いしたいと思っているんだ。」
「指名依頼ですか?」
「ああそうだ、フリーランスの仕事は基本的に公募とそれに見合ったフリーランスの紹介をすることで成り立っている。しかし、その能力と実績に応じて指名で仕事が入ることもある。今回は何と領主様直々の指名依頼だ。」
「私、まだフリーランスとして1回しか仕事してないんですけど・・・回復スキルの方ですか?」
「ああ、スキル持ちはどうしても貴重なので経験よりもその能力で指名依頼が来やすい。」
「それは何となく分かりますね。それで、どんな依頼なんですか?」
「先日の闘技場の騒ぎで領主の跡取り息子が大怪我をしてな。幸い専属医の懸命な治療で一命は取り留めたんだが、依然として危険な状態らしく、このままだと仮に治ったとしても後遺症が残ってしまう可能性があるらしい。そこで俺に相談が来て、ミコトの回復スキルで何とかしてもらえないだろうか?と考えた訳だ。因みに着手金として金貨10枚に加えて成功報酬は金貨100枚だ。引き受けてくれるか?」
「金貨100枚!ええと、今の宿が1泊銀貨2枚だから、ええとええと。」
因みに計算のやり方はある程度知識として持っているが、実際にやったことが殆どないので混乱してしまった。
「ふむ、大体5,000日は泊まれるな。因みに、報酬は合計で110枚だから5,500日は泊まれる。」
「なんか、こないだの護衛依頼と桁が違い過ぎるんですけど?」
「貴族相手な上に跡取り息子だからな。多過ぎることはないだろう。受けてくれるなら早速行くぞ。」
怪我を治すだけで1年以上の生活費が手に入るって、このスキル有難すぎる。
特に深く考えることもなく、ホイホイと所長について行った。
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次回更新も翌日7時の予定です。
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