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ある日、何か降って来て  作者: 黒ザクロ
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魔眼の強化

朝、慣れないながらもシャーリーに細かい機器の起動を手伝ってもらいながら今日の訓練内容を考えていた。

しかし、内容はなかなか決まらず気付けば食堂でコックさんの作った朝食を食べて感動していた。

そこでふと、昨日魔王から魔眼を極めるといいと言われたことを思い出した。

魔王は攻撃になる魔眼の能力を得られると言っていた。今は魔眼に存在強度が500ぐらい集まっている、そしてトム自身の魔力の器としての存在強度は1000弱で一度魔眼を存在強度に戻してからまた魔眼化すると1500弱つまり今の3倍近い存在強度を魔眼に集めることになる。

試してみたいが訓練場でやるとやばい気がする。考え事をしているのを気遣って今まで声をかけてこなかったクゥに何をするか伝えることにした。


「クゥおはよう」

「考えがまとまりましたか主殿。ほとんどの行動を無意識で実行しながらここまで来られたので少し心配してしまいました」

「俺が発狂することはたぶん無いから大丈夫だ。魔王とは違って俺の精神は強化というか改造されてるからな」

「それはそれでどうかと思うのですが」

「改造前のバックアップはとってあるから大丈夫らしいが」

「ばっくあっぷとはどういった意味ですか」

「元の状態を何らかの方法で保存しておいて失敗したときにそれをつめて元に戻したりそれを元に修復するための措置かな」

「ところで今日は何をあんなにも考えていたのですか」

「いや今日は何しようかなって」

「何をするつもりですか」

「魔眼の強化と練習かな」

「訓練場でするのですか」

「いや、魔法と同じ理由で荒野でやる」

「では早速行きましょう」

「そうだな」


トムは魔眼を使って何時もの場所に来た。


「ところで私は何かすることがありますか」

「ああ、解除と始めてやるレベルの魔眼化には集中が要るからその間寄ってきた魔物をできる限り食べれる状態にして殲滅しといて」

「分かりました主殿」


クゥは指示を受けると直ぐに体長を1mほどにして空へ飛んで行った。

それを確認しトムは地面に座り眼を瞑った。

最初に解除。これは今までやってきたので直ぐ終わった。

次に1を残して全ての存在強度を眼に集約させる段階である。

トムはいつも通り存在強度を眼の方に少しずつ集めていった。

今までの最高値である500まではスムーズに進んだ。ところがそこから先をしようとすると最初に魔眼化したときのような抵抗感をトムは感じた。

それでもトムはその抵抗を振り切り魔眼化を成功させている。

しかし、存在強度500までは一切抵抗を感じさせず1分ほどでできていたのに今では存在強度100を眼に集約するとこに10分も掛かっていた。

それでもトムは着々と存在強度の圧縮を続け集めた存在強度は1000を超えた。すると更に抵抗は強くなった。でも、もちろんトムは諦めずに存在強度の圧縮を続けた。


そして、そこから一時間か二時間たった頃トムの眼への存在強度の圧縮が完了し眼の変化が完了した。

ゆっくりとトムは立ち上がりクゥを呼び戻した。


「終わったのですね主殿」

「ああ、今からステータスカードの更新をしてみる」

「楽しみですね主殿」


服の中からカードを出そうとポケットをあさるとカード以外のものが入っていた。二回折りたたまれた紙だ。何となく久しぶりな気がする。


「主殿その紙はなんですか」

「俺をこの世界に送り込んだ爺さんからの助言の手紙かな」

「いつ受け取ったのですか」

「気付いたらポケットに入ってるそういうもんだ」

「そのお爺さんはいったい何者なんですかね」

「この世界の創造神だ」

「冗談ですよね主殿」

「どうかな」

「気になりますが内容を先に見ましょう」


手紙にはこう書いてあった。

「魔眼の解除と魔眼化のコンボはここまでやばいとは思わなかったのじゃ。まあ良い。今回手紙を送った理由は、お主の持ってるステータスカードや調べる機械では測定不可能なほどの魔眼化をしてしまったからじゃ。ついでに他のことも少し説明使用と思ったのじゃ。元々ステータスカードにあった文字化けの部分はルールと言う種別を現していての、ルールとはこの世界の基部に値する法則を意味しておっての、つまりトムお主はこの世界の基本的な法則的に死なないのじゃ。分かりやすく説明すると、りんごが木から落ちることぐらい当たり前にトムは絶対に死なない。ルールとはそういう根本的なことを示しておる。

次に魔眼のことじゃが、お主の眼は魔眼というより今神眼とも言うべきものに成っておるのじゃ。名前は右眼は《空間創造者》あらゆる空間を支配できるというより、空間をという意味では新しい世界・宇宙を創れる。次は左眼だが《時間の支配者》世界の時間を止めることはできるし、今までのように相手の時間を停止させることもできるし、対象の時間の加速や巻き戻し、更にはお主自身が過去や未来に行くことも不可能ではない。ただし、左眼に関して対象の時間停止と加速、巻き戻し以外は使うな。世界にかなり負荷が掛かるからじゃ。自分で新しい世界を創ってやるなら止めんがの。後、名前が日本語表記なのは単純に精度の違いじゃ。わしゃこれでも神じゃからの。最後にお主の神眼は世界を管理する側の力。時間停止の能力は狂化した魔王にも普通に通じるから安心してよいぞ。ただ狂化した魔王に時間の加速、巻き戻しは使っても意味が無いし効果が無いから気をつけるんじゃぞ」


「無茶苦茶な内容ですね、これは何かのいたずらでしょうか」

「いや、たぶんここに書かれてることは全てほんとのことだろうさ」


しかし、狂化した魔王は下級神クラスつまりこの眼の能力は中級神から上級神クラスってことなのか。


「ならいろいろ試してみましょう主殿」

「そうだな」


そうして二人は訓練に集中した。

次回は事情により投稿できないかもしれません。

しかし、できる限り投稿できるように頑張ります。

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