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ある日、何か降って来て  作者: 黒ザクロ
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コックさん達

食堂に着くといつも通りコックさんが出迎えてくれた。


「今日は何にしますか。おや、新しい方ですか。あなたも食べていきますか」

「もちろんです。食事はしなくても良いのですが三ヶ月ほど食事をしてないもので楽しみです」

「注文は決まってますか」

「それでは魚料理を三人前お願いします」


ノアさんがそう答えた。ノアさんも魚料理にするようだ。

「分かりました。どこかに座ってお待ちください」


適当にあいているところを見繕って三人?で座った。

「クゥは何で魚が好きなんだ」

「それは少し気になりますね」

少しクゥは考えて答えた。

「生で食べて一番美味しかったのが魚だったからだと思います。主殿」

「………これからは旨いもん一杯食ってこうなクゥ」

「急にどうしたんですか主殿」

「初めて食べる料理がコックさんの料理だと病みつきになるな」

「それは楽しみです」


その時、丁度コックさんが料理を持ってきてくれた。しかし皿は大皿1枚だった。

「魚っぽいモンスターの塩焼きです。これはおきいので三人で分けて食べてください」

そういうと何処からともなく出した小皿を三人の前に丁寧に並べた。

「ではどうぞごゆっくりお召し上がりください」


魚はでかかった。三人で食べきれるかも分からないぐらい大きな魚型のモンスターだった。

「これ三人で食べれるのかな」

「私は無限に食べれますよ主殿」

「無限に食べれるってどういう事だ」

「私には大きさの概念がないですし、食事も必要ないので食べたら直ぐに焼化してしまうので満腹と言う状態はないのです。私達不死鳥にとっては食事自体が完全な娯楽になってしまっているのです」

「不死鳥って特殊な生物なんだな」

「基本的に普通の生物とは違う法則で生きています。生きていることを除けばアンデット系の魔物と同じですね主殿」

「それでも生きてるからこそ特別な生物ってされてるんだな」

「じゃあ食べようぜ」

三人は各々の食器で自分の取り皿に魚を切り取って食べていった。

どんどん食べ進んでいって上半分ぐらいを食べ終わった頃に少しおかしなことに気づいた。

骨が見当たらないのだ。考えても分からないのでノアさんに聞いてみた。

「この魚型のモンスターはどうして骨がないんですかノアさん」

「恐らくですがモンスターを解体するときに使う魔法の応用だと思います。しかし骨だけ抜くとはさすがこの城の超理班は凄いですね。おっと今は料理が趣味の人たちの集団でしたね」

「今のは聞かなかったことにしたほうがいいのか」

「いえ、別にいいですよ。今では完全に個性を消して1つの概念の塊と化しているコックさん達は昔も私たちに美味しい料理を作ってくれていたんですよ」

「それなら今と変わらないんじゃないのか」

「それが違うんですよ。昔私が魔王城の住人を募集していたときの話でした。その時既に彼らは私達の拠点で料理を作ってくれていたんですが個人は判別できました。ある日野宿をしていた私は唐突に彼らの料理を食べたくなったんですよ、すると直ぐに彼らのうちの1人が近くに現れて私の持っていた器に料理を入れて直ぐさっていったんですよ。あの時私が居た場所は魔王城予定地から私の足で全力で一月、ゆっくり行って一年ほどのところでした」

「料理のためなら理を超えるもの達だから超理班か。でも集団が融合して1つの概念の塊になって今の形になったってことは一種の神じゃないのか」

「確かにその可能性はあります。というよりそうでもないと説明がつかないことも多いかもしれないですね。でも」

「そう。でも美味しい料理をいつも作ってくれるコックさん達の正体が神だったとしても」

「今の形態になる前も十分凄かったですけどね。それこそ料理のためなら理を超えるぐらい。ただ戦力としては心強いのも確かですが、端から私と魔王様が居れば大抵のことは対処できましたし変に詮索して美味しい料理が食べれなくなったら嫌だったので放置していました。でもこれからもそうなるでしょうね」

「それでいいんだろうな。もうお腹一杯だ。ノアさんはどう」

「そうですね私も満腹です」

「クゥ食べたかったら全部食べてもいいぞ」

そういい魚を見ると。綺麗に顔だけが残って食べられていた。

「クゥ美味しかったか」

「幸せです主殿」

「じゃあこのお皿を向こうに持っていきますね」

「ああ、ありがとう」


「腹ごなしも済んだことだしこの後何する」

「魔法の訓練をしにいきましょうどうやら殆ど使ったことがないようなので」

「教えてくれるのか」

「魔法は得意なので」

「じゃあいつまでもノアさんに手伝ってもらうわけにも行かないしな」


そこでノアさんが戻ってきた。

「お昼からはどうするんですか」

「クゥと二人で魔法の練習をしてくるよ。忙しいノアさんにいつまでも手伝ってもらってばっかりじゃダメだから」

「分かりました。トムが練習するなら魔王城から少し離れ位の適当な平原でやったほうがいいと思いますよ」

「どうしてだ」

「まだ魔力の制御がちゃんとできてないのに室内で魔法なんて下手に使ったら危ないですし、さらにトムは今81万~100万の魔力を持っていますからね。ちょっとミスったで修練場が消し飛びます」

「確かにそれは怖い。じゃあ行ってくる」


そう言い眼を瞑って行き先を想像した。

「気をつけてくださいね」


転移する寸前ノアさんの声が聞こえた。

※超理班は誤字ではありません。

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