表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日、何か降って来て  作者: 黒ザクロ
13/62

魔王軍の成り立ち

料理の内容に若干の不安を感じながら俺はノワさんについて研究室を出た。

「そういえば魔王軍ってどんな部隊があるんですか」

「魔王軍とは言いましたが、実際はそんな組織は存在しません。魔王軍とは人間達が言い出した呼称で、その範囲は私たちが緊急時に支配し使役する知性の無い魔物も含まれます」

「魔物を狩るのを生業にしている人はともかく、普通の農民が人間の存在強度300に達することはまずありません。しかし、やはり何らかの事情で300を超える人はいます。

そんな時に街なら見かけることもまあ無いことは無いですから大丈夫なんですが、小さな村だったりしたら家族や村から追放されると言うこともあります、またその存在強度300を超えた原因で住む場所がなくなったりした、中位人種や高位人種などの人達が最後にたどり着く場所がここ魔王城です。て言っても実際は緊急時のための階級もありますし、半数以上は誰かこの城に住んでいる人がどこかから拾ってきたりしてるんですけど。それとこの城の全員が存在強度300を超えていますからね」

「約550人の人が住んでいますね。常時の戦闘要員は60人位しかいませんが非常時には魔物を使役して戦わせることも可能ですから。それに戦いで生き残った魔物の中には高度な思考能力を得る者もいますしね」

予想通り悪さはしてないようだ。

でも最低存在強度300の人たちの中の精鋭がわざわざ狩りに行くなんて…。もしかして。

「ノワさんこの城の周りの野生の魔物って一体どん位の存在強度なんですか」

「まあ最低300最高550位ですねでも安心してください。もちろん例外はありますが。精鋭部隊は存在強度600以上で10人いてそれに魔王様や私たちの直属の部下でもあるんですよ」

結構いるんだな、でも魔王軍自体は存在してなくて魔王城の住人が必要に応じて部隊を組んでるなんて思わなかった。

「そういえば寿命って延びるの」

「延びますよ、それも数百年単位で。この集団の前の最初の時、魔王様と私の二人だけでしたし」

どんな出会いか分からないけど凄い昔の出来事なんだろう。

「それじゃあ、ここにいる人はほとんど100才超えてるの」

「ええ、それはもう。細かいことはご想像ください。でも中には戦いの中や寿命で死んだ人もいますが」

「この城はいったい何年前に建てられたんだ」

「300年ぐらい前ですね。大体今の3分の2ぐらいの人数がいて、そこから一気に人数が増えていきましたね」

魔王軍の由来は身寄りの無い人間をこえた人たちが集まって出来た集団で、たまたま魔王になった者が中心人物だったから魔王軍と呼ばれているだけなのかもしれない。

「でもこの集団が魔王軍と呼ばれ始めたのは、魔王様がまだ種族魔王になる前なんですよ」

その言葉に俺はビックリしながらも理由を知りたいと感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ