再会
ギルドの中も外もバタバタしてきた。
でも、なんか話し掛け辛く、相変わらず椅子に座ってる。
ティアは寝息を立ててるし、コアIIはなにかしてる感じだ。
何をしてるか聞いても、集中してるのか答えてくれない…
なので、ボーっと周りを見てる。
ん?感知に見知った気配が引っ掛かる。
『アーサー様、ランスロット様、マーリン様がもうすぐギルドに入ってきます。』
ん、ありがとう♪
そうじゃないかと思ったんだ。
ギルドの扉が開く
黄昏の剣の3人が、入ってきた。
一人の受付嬢が駆けつけ、3人を促して歩く…
3人は、こっちに眼を向けて、不思議そうに見てから、受付嬢に従って歩いていく…
眼があった時、苦笑い状態の僕が変だったのか?
無視された…
ガァーン
『ライザ様、無視された訳じゃなく、3人はライザ様のお姿が判らないのでは?
それに3人と判れたときにはそのトカゲは居なかった筈です。』
トカゲって…仲良くしてね?
そうかぁ~、判んないよね…
それにSランクだもんね。いろいろ忙しいよね…
落胆してたら、今度は物々しい警護兵とともに年配の煌びやかな3人がギルドに入ってきた。
いや、何て言うの…
眩しさ限界突破な感じ…
黄昏の剣の師匠さん達なのだろう…
師匠さん達の目がこっちに向いた瞬間、身体を何かに射貫かれた感じがして、思わず立ち上がる。
ティアも肩に乗って伺ってる。
師匠さん達が、こっちに歩いてきた。
受付嬢がしきりに階段の方に促してるが、射るような視線のまま3人は目の前まで歩いてくると、急に笑いだした。
今まで感じてた威圧感が無くなり、ホッとしたところで
「名前を聞いても良いかな?」
たぶん国王様なんだろう…
「ライザ」
うわっ、めちゃくちゃ失礼なんじゃないだろうか?
でも、なんかこっちをみる目が厳しかったし、いきなり威圧されたから…
「ライザさんね♪うちのバカ息子達が助けて貰った子ってあなたでしょ?」
3人の中で唯一の女性、ギィネヴィア様だろうが笑顔で話し掛けてきた。
「………」
なんで、わかる?
警戒が解けない…
「ん、すまんな…自己紹介もせずに
ワシがアーサーの父で、グラン王国の国王ガヴェイン・フォン・グラン」
「私が、ランスロットの母でグラン王国宮廷魔導士長のギネヴィア・フォン・カラムよ。ギネブで良いわよ♪」
「最後のワシが、マーリンの父で王国の宮廷騎士団団長のトリスタン・フォン・グラディアムだ」
「…ライザです。」
立ったまま答えたら、国王の近くにいたギルドの受付嬢が、慌てて頭を押さえて、膝をつくように言ってくる。
なんで?
いきなり喧嘩売ってきたような人に平伏するきはないよ?
って、ちょっとムッとしたら…覇気が漏れたのかギルドの中の人が腰を抜かしだした。
隣の受付嬢は、失神して僕に項垂れかかってる。
そのせいか
2階から、ギルマス、エルザさん、黄昏の剣の3人が血相変えて走ってくる。
「何やってるんですか、ライザさん?」
うわっ…エルザさんが、怒ってるよ…
「ライザ?ワンコのライザか?」
アーサーが眼をまん丸くして訪ねてくる。
「うん、久しぶりだね。アーサーさん
いま、この人達から威圧受けて、対処してるとこだから、待ってて…」
言い終わるやいなや
「ライザー♪」
と、マーリンさんが抱きついてきた!
びっくりして、気が抜けたら、周りの人達もホッとしてた。
「いや、決して喧嘩を売った訳じゃないのだよ…。
余の知らぬ強者の気配があったからな、警戒させて貰った。」
「あんた達、ライザさんに気付かずにどこに行ってたの?
ライザさんに会いに来たんでしょう?」
ギネブさんが呆れたように言う
「いや、ワンコのライザがこんな美少女になってるとか思わなくて…、ギルドに入った時に強い気配は感じたんだけど、執務室にライザは来るって促されたからな…」
アーサーが言い訳がましく言う…
「えっと…、大丈夫?」
状況に付いていけなくなってきて、思わず呟いた。
「まず、国王様達と黄昏の剣の皆様、それとライザも、応接室に移つりましょう。」
ギルマスが皆に伝える。
「そうね♪ここだと迷惑みたいだし…」
皆でぞろぞろ歩きだした。
マーリンさんが小声で
「ヒト形になったのね♪可愛い♪」
「アハ、ありがとうございます。これで念話で会話しなくてすみますね♪」
2人でこそこそ話してるとエルザさんが
「ライザさん、依頼は?」
「終わらせてます。その報告に伺ったら、受付の人に忙しいから座って待っててと…」
「どれくらい待ってました?」
「どれくらいですかね…ティアが寝入るくらいですね」
「そうでしたか…申し訳ありませんでした。」




