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サディリアル・ドローアウト  作者: ジョーカーX号


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第7話 悪夢がこんにちは



席で少し休んでから、俺はパズル女について考えていた。


あのアマ、なんか隠してんな。にしても他の女みたいに俺と目が合ってもメロメロにならなかった。同じ転生者だからか?


もしかして、この世界の女にしか能力は効かないのかもしれない。あのカウボーイ女も別に俺に惚れていなかった気がする。なんでだろう。



でもパズル女、あいつ性格悪すぎだろ。思い出すだけでむかついてきた。


俺は購買でさらにおにぎりを2個買い込んで齧りつきながら、脳内で奴が腐ったバナナを食べるように呪う。


落ち着いて飯を食ってから、腹もいっぱいになった。食堂の黒光りする金属製の時計が13時を指しかかり、食堂のモブたちはまばらになる。


そろそろ、昼休み終わんのか。てか、次の授業どこだよ。また、あの教室戻らねーといけねえのかよ。


俺は2-1の教室にPTSDに成り掛けていた。これからどうするか決めかねて、席に座って考え込んでいると、目の前にさっきの購買受付のおばさんが積み重ねたトレーを片手に持って現れる。

「もう戻りな。授業始まるよ。ほら」

そう言うと、おばさんは空いてる方の指ですっかり空っぽになった食堂を指差す。


食堂を追い出された俺は他の席に落ちていた忘れ物の帽子キャップを見つけると引ったくって持っていく。


おお!これがあれば目線隠せる!もうあのやべー女たちをメロメロメンヘラにしなくなるんじゃね?!


よっしゃ、キーアイテムゲットだぜ!!


そう思ってふかふかと被る。もう俺は誰とも目を合わせない。これで大丈夫!たぶん!


俺は人混みに紛れて階段を駆け上がり教室にもどっていく。


一一一一一一教室一一一一一一


扉の前に立ったが、今までの嫌な思い出がフラッシュバックして、取っ手を掴んだ俺の手は少し震えている。


クソ野郎。やってやろうじゃねーか。こっちとら4回以上死んだんだよ。なんでもやってやるよ。


そう心を決め、ヤケクソになって扉を力強く内側に叩きつけて開く。扉の前の席の隅田がヒッ!と怯えた顔で椅子ごと後ろに後ずさりした。


何をビビっていやがる。大袈裟なやつだなと思った。


九里ちゃんたちとは目を合わせないようにしながら、俺は前回座っていた怨念の机に戻っていく。


まだ時計は13時半に差し掛かっていない。あと、6時まで5時間弱あるらしい。


まもなくチャイムが鳴って次の授業の英語が始まった。長い金髪の外国人風の女先生が流暢の英語でよくわからない単語を俺らに読まれている。


そいつとも念の為ために目を合わせていない。

どうやら女先生も、俺が病気持ちだと思って可哀想な目線を向けているらしかった。何も指摘されず、なんとか無事授業が終わった。


次が最後のか。場所はどこだろう。情報が足りない。でもパズル女に聞くのはちょっと気が引ける。俺は再び満面の微笑みを作って隅田に話しかける。


隅田は今にも泣きそうな顔になって、顔を庇いながら。

「田、田中君、つ、次はこの教室で保健体育ですぅ。」

と俺に教えてくれた。


感謝の意を込めて、俺は彼の肩に優しく手を掛ける。


「ありがとうな。」


耳元で囁かれた隅田はよっぽど嬉しかったのかその場で気絶する。


にしても、保健体育か、えちえちな知識を学べるぞ!キターーー!


そう思って席に戻る。


保健体育の授業が始まるとまた、数学のオッサン教師が入ってきた。


また、お前かよ!! せめて可愛い女の子先生にしろよ!!そう心の中で密かに毒づく。


真面目に聞いたが、今回は栄養素についての話らしい。途中から眠気が限界突破して、俺は再びうとうとと心地よい眠りにつく。


和やかな空気、たわいない落ち着いた木製ヒノキの匂いに包み込まれてポカポカしてて気持ちがいい。


ふいに頭の上の帽子がズレて、地面に落ちる、薄ら目を開けて帽子を拾おうとして手と手がぶつかる。

ん?誰の手だ?

てか、柔らかいな指先。このベリーの匂い。いい匂いだなあ。

どこかで嗅いだことあるような。

ん?どこだろう。思い出せない。その手は親切にそっと帽子を拾ってくれると巨大な二つの塊が俺の目に飛び込んでくる。

こ、これはむっつりパイ?!??

九里ちゃん?!!

なんで、ここに?!


さっき後ろの席いたんじゃねーのか?!


咄嗟に目が覚めて、目を瞑って顔を引き攣らせて受けとる。


「あ、ありがとう、九里さん。」


「田中君、顔色すごく顔色悪いです。大丈夫ですか?」


俺は条件反射で、俺の額に触ろうとする彼女の華奢な指を振り払う。


「きゃっ!」


彼女はお目目をうるうるさせてから俺を上目遣いで見つめる。


「俺にちか、近づかないでくれ。」


めっちゃくちゃ声を震わせながら俺はそう言うと彼女はしょんぼりした様子で席に戻る。


教壇の壁時計は16時15分を指していた。

いつの間か授業は終わっていたらしい。


よし。これで面倒くさいやつは消えた。


あとは赤髪の女も席にいるのだろう。この調子なら余裕かもしれない。ほら確か九里ちゃんの斜め後ろの…..。


あれっ?

いない?

え、どこに?


後ろで後頭部に突きつけられた冷たい感触に俺の生存本能が悲鳴を上げる。


「ヒッ!」


頭を捻って逃れようとしたが冷たい銃口から飛び出した弾はいとも簡単に俺の頭から下半身に掛けて上から下に貫いた。


くそっ、油断した。


シュッ!バァーーーン!!


DEAD END : 5




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