↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/50

< 48 この世界に就任した神 十七柱目 25 冒険者ギルド誕生までのお話 24 二代目クレイトンの奮闘03 >


やとったダンジョン探索者たちが着実ちゃくじつに腕を上げ、より深くダンジョンにもぐる様になった。

ダンジョンから帰って来た彼らから話を聞く。

「今回は18階層まで行きました。」

「16階層(あた)りからゴーレムが出てくる様になりました。攻撃があまり効かないので【バインド】で動きをにぶらせてやり過ごました。少し心許こころもとなかったので、より強力な【バインド】の魔道具があれば有り難い。」

「ゴーレムには打撃系の武器が効きそうなのだが打撃系の武器は重い。運ぶ間だけ【軽量化】出来れば助かるのだが、そんな魔道具はないだろうか?」

彼らから魔道具に関する新たな要望を色々と聞ける様にもなったのだった。

「それと、17階層でかなり多くのケイニル王国の兵士を見かけました。彼らはそこにとどまって何かをしているみたいでした。」

「一部の兵士がさらに深い階層にもぐっていました。でも、彼らは攻略ではなく何かの調査をしているみたいでした。」

彼らからは、ケイニル王国の兵士についての情報も得られたのだった。


幹部を集めてダンジョン探索者たちから得た情報について話し合う。

要望のあった、【バインド】と【軽量化】の魔道具の改良や増産が決定された。

次にケイニル王国の兵士の件だ。

幹部たちが言う。

「国が冒険者をダンジョンに行かせたかったのは、ケイニル王国の動向どうこうさぐらせたかったからなのではないでしょうか?」

「国に報告した方が良いでしょう。仮に知っていたとしても、何らかの反応が有るでしょうし。」

「国が何の目的で冒険者をダンジョンに行かせたかったのかを知る事は、国に協力する上で重要です。仮にこの件ではなかったとしても、『この件ではなかった』という情報にも相応の価値が有ります。」

「国に報告して、反応を見るべきでしょう。」

幹部たちの意見はもっともだと思い、二代目クレイトンは自分自身で王宮に報告しに行くことにした。



報告の為に王宮を訪れた二代目クレイトン。

冒険者斡旋所を統括している責任者と再び会う事が出来た。

ダンジョン探索者たちから得た情報を伝えて、反応を見る。

責任者は少し不機嫌そうだった。

「その17階層まで行ける冒険者はどのくらい居る?」

やはり、ケイニル王国の兵士たちの動向どうこうを冒険者たちに調べさせたい様だった。

「私の把握している範囲では一人もりません。そこまで深くもぐろうとする冒険者はりませんので。」

不機嫌そうな責任者にさらに説明する。

「冒険者と探索者の違いでしょう。冒険者は、なるべく深くもぐらずにより多くの物を得ようとします。一方いっぽう、探索者は、より深く、誰も行ったことのない場所を目指します。その為探索者は、”敢えて魔物と戦わない”という選択をする事も多いのです。」

「探索者が冒険者より深くもぐれるのは、そういった行動の違いが有るからだと思います。」

『チッ、冒険者は使えんな。”危険をおかす者”とは名ばかりか。』

「探索者の護衛に冒険者を付けて、鍛えさせてみてはどうか?」

意見と言うよりは要求しているかの様に言われた。

「させてみましたが、上手うまくいきませんでした。冒険者は魔物を見るたびに倒そうとするので。より深くもぐろうとする時には冒険者は邪魔にしかならなかったそうです。別々に行動させた方がより良い成果が出るでしょう。」

『本当に冒険者は使えんな。何か上手うまい方法を考えなければなるまい。』

「冒険者がより深く行く様にせよ。」

「かしこまりました。」

不機嫌さを隠そうともしない責任者に素直にそう答え、二代目クレイトンは王宮を辞したのだった。



やはり国の目的は、ケイニル王国の兵士たちの動向を冒険者たちを使って知る事のようだ。

成果を得て、国の意向に沿う行動を考える。

「それは、グシククに戻って幹部たちと話し合ってからだな。」

そう決めた二代目クレイトンは、本店に出向き、商会長としての仕事を済ませる。

そして翌日には、再びグシククへ向けて出発したのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。