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偉大なる父

これから起こる惨事は次なる未来への禍根となる…。


ライドットの記憶に残る父の姿はそう多くは無い。

ただ、彼にとって父ギルバートは正にヒーローであった。


ギルバートは東西の覇権をめぐる最中、多くの友軍を集め自国の南に位置する最も排他的な紛争地、奴隷要塞都市カリフォード(某ランドがあった場所)に遠征に出ていた。


カリフォードはアメリアにおける最大の奴隷貿易を行う民間の貿易要塞都市であり、南部の村々から強制的に武力をもって多くの獣人を攫って奴隷として売り捌き、莫大な利益を得ることで同じ国でありながらサンフィッシュに従う事なくほぼ独立のような振る舞いで横暴を尽くしていた。


そのうえ、カリフォードは敵対国であるエンシェントヨークですら商売相手として良好な関係を持っていたのである。


これを放って置く事は当然サンフィッシュにとって、何より南北解放を願うギルバートにとってあってはならない障壁であった。


「皆のもの!ここに至るまで多くの困難があった!だが、南北の人種による不遇もここまで!我々には人種などという壁はそもそもないのだ!この戦は我々が生きるこの世界をこれから産まれて来る子らの為に…!禍根の無い未来をその手に掴み取る為に!我々は戦うのだ!!」



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