兄弟ルートに突入かもしれない?
時間がごちゃごちゃしててすみません...
【楓視点】
なんか、どうも最近の弟の様子がおかしい。
おかしくなったのは多分入学式の前日。
いつもだったら、リビングにいるか外で遊んでいるのにずっと部屋で何かをしている。
こっそり覗いてみると弟はノートに何か書いているようだった。
勉強か?とも思ったけど、弟は自主勉なんてやるやつじゃない。
いつも宿題とか最低限のことしかやっていないのだから。
あぁ、それで学年主席とか俺のわかきゅんはほんと天才でしゅね♡
おっと、取り乱した。
まあ、ご覧の通り俺は重度のブラコンだ。
それはもう、弟以上に。
だから、愛しい弟のことは手に取るように分かる。
そして、俺によると弟は悩んでいるわけではなさそうだったのでとりあえずは大丈夫だろう。
ん〜、でもやっぱさっきのノートはすっごく気になるからこっそり見させてもらうね?
俺の愛しいわかきゅん♡
【和歌視点】
まあ、今回はいいだろう。
別に推しキャラじゃないし。
それに見れなかったもん。
気を取り直して、次は、生徒会長の「須賀 帝」先輩だ。
僕と兄にとっても先輩の三年生だ。
好きなキャラではあるが、残念ながらヒロインとの推しカプではない。
いや、推しカプではあるんだけどね??
説明をしておこう。
とにかくかっこいい。
片目だけメガネ的なものをしてる。(名前知らねw)
エメラルド色で腰近くまで伸びている髪を束ねて一本結びにしている。
会長は現実で見たら、涙腺崩壊しそうなほど綺麗だ。
生徒からも教師からも慕われている。
ここで、ヒロインとの出会い説明に入ります。
【帝視点】
中学校校舎の裏庭の草むらにて〜
俺は、結構いい所の出で、才色兼備だ。
なので皆が媚を売ってきたり、頼ろうとしてくる。
正直鬱陶しい。
だが、ここで評判を崩してしまったら親になんて言われよう。
きっと、追い出されてしまう。
でも、今の俺はきっといい評判ばっかりだろう。
それを聞いたら俺をもっと愛してくれるだろうか。
いや、どれだけ頑張っても無理だろう。
これまでもダメだった。
そんな時。
ガサガサ
なんの音だ?
ガサガサ
誰かいるのか?
「そこに誰かいるの?」
そうすると向こうから質問が飛んできた。
「・・・」
ガサガサガサッ...
「こんにちは!僕、ひびき。そんなところで何してるの?」
その子はなんとも可愛らしい容姿をしていた。
きっとこんな子に生まれていたら僕は...
「どうしたの?何か悩んでるの?」
俺はこんな状態でそんな優しい言葉をかけられてしまったので全部話してしまった。
.....
「大変だったね。でも、無理しなくていいんだよ?もし嫌になればそんなの投げ出しちゃえ。一度くらい自由に生きてみると楽しいよ!そうだ!もし何かあった時は僕の名前を呼んで。そしたらきっと、君のところに行くよ。約束ね!」
「.....うん!」
【和歌視点】
とそんなことがあったそうな。
あれ、そういえばこれなんか覚えが.....まあいいか。
とりあえず、明日ぐらいにヒロインとのイベントが起こるはずだ。
今度こそちゃんと観察しなければ。
そろそろ、10時だし寝ようか。
「にい〜!おやすみ〜。」
「うん。おやすみわか。」
【楓視点】
なんだこれは。
このノートを見るとこんなものが書いてあった。
『4/12
攻略対象『永井龍弥』との出会いイベ。
校舎裏の木陰にて。』
『4/13
校舎裏生徒会長がやっと楓を見つけ告白する。
楓は驚き逃げてしまうが、放課後呼び出されキスをされる』
うげっ〜〜!!
なんだこれは。
俺は和歌以外にキスするつもりはないんだが。
何か和歌は盛大な勘違いをしているようだ。
まあ、いいか。
時期にきっとわからせる。
とりあえず、今日は和歌の布団で寝ようかな。
おやすみ、俺のかわいい和歌。
チュッ.......
4/12午前6時
ピピピピッピピピピッ
ピピピピピピピピピピピッ
う〜ん、うるさいなぁ。
あれ?隣になんかあるんだけども。
そちらを見ているとすでに起きている兄がいた。
「!!!!!!!」
「おはよう、和歌?」
「おっおっ、おはよう!!!」
うん、びっくりした。普通にめっちゃびっくりした。